故国の滅亡を伍子胥は生きてみれませんでしたが、私たちは生きてこの魔境カルト日本の滅亡を見ます。
https://shutou.jp/post-3791/ より
景公の愛する所の馬死す、圉人を誅せんと欲す、晏子諌む【第二十五】
景公は圉人に愛した馬を養わせたが、すぐに病んで死んでしまった。
公は怒って、官吏に命じて刀を取って馬を養った者を自ら酷刑にしようとした。
このとき、晏子は前に侍っていた。
左右の者が刀をもって進んだ。
晏子はこれを止めて、公に問うて
「古の堯舜が人を肢解するとき、 体のどの部分から始めたのでしょうか」
と言った。
公は驚いて、回答に困り「寡人より始めた」と意味不明の回答をし、ついに肢解をやめた。
公は「獄吏にまかせよう」と言った。
晏子は
「圉人はその罪を知らないで死ぬことになります。君のために彼に罪を知らしめてから、獄吏にまかせるようにしてください」
と言った。
公は「いいだろう」と言った。
晏子は罪を責めて
「なんじに罪は3つある。
公がなんじに馬を養わせたのに、これを殺した。これが死罪の一つ目である。
また公が最も愛する馬を殺した。これが死罪の二つ目である。
また公に一頭の馬のために人を殺させる。
人民がこれを聞けば、必ずわが君を怨むだろう。
諸侯がこれを聞いたら、必ずわが国を軽んじるだろう。
なんじは1回、公の馬を殺して、 公の恨みを人民に積ませ、兵は隣国よりも弱くさせた。これが死罪の三つ目である。よって獄吏に処分させるのだ」
と言った。
公は驚いて嘆じて
「夫子これを許せ、これを許せ。わしの仁慈の心を傷つけることのないように」
と言った。
・・・・・・・・・・・
晏嬰のこの説得は、結構すごいし、なんか笑えるけど、応える。
日本人って
「 また公に一頭の馬のために人を殺させる。
人民がこれを聞けば、必ずわが君を怨むだろう。
諸侯がこれを聞いたら、必ずわが国を軽んじるだろう。」
て観点がない「純情・純粋のアホ」が多いで自滅する。
お読みくださりありがとうございます。
景公の愛する所の馬死す、圉人を誅せんと欲す、晏子諌む【第二十五】
景公は圉人に愛した馬を養わせたが、すぐに病んで死んでしまった。
公は怒って、官吏に命じて刀を取って馬を養った者を自ら酷刑にしようとした。
このとき、晏子は前に侍っていた。
左右の者が刀をもって進んだ。
晏子はこれを止めて、公に問うて
「古の堯舜が人を肢解するとき、 体のどの部分から始めたのでしょうか」
と言った。
公は驚いて、回答に困り「寡人より始めた」と意味不明の回答をし、ついに肢解をやめた。
公は「獄吏にまかせよう」と言った。
晏子は
「圉人はその罪を知らないで死ぬことになります。君のために彼に罪を知らしめてから、獄吏にまかせるようにしてください」
と言った。
公は「いいだろう」と言った。
晏子は罪を責めて
「なんじに罪は3つある。
公がなんじに馬を養わせたのに、これを殺した。これが死罪の一つ目である。
また公が最も愛する馬を殺した。これが死罪の二つ目である。
また公に一頭の馬のために人を殺させる。
人民がこれを聞けば、必ずわが君を怨むだろう。
諸侯がこれを聞いたら、必ずわが国を軽んじるだろう。
なんじは1回、公の馬を殺して、 公の恨みを人民に積ませ、兵は隣国よりも弱くさせた。これが死罪の三つ目である。よって獄吏に処分させるのだ」
と言った。
公は驚いて嘆じて
「夫子これを許せ、これを許せ。わしの仁慈の心を傷つけることのないように」
と言った。
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晏嬰のこの説得は、結構すごいし、なんか笑えるけど、応える。
日本人って
「 また公に一頭の馬のために人を殺させる。
人民がこれを聞けば、必ずわが君を怨むだろう。
諸侯がこれを聞いたら、必ずわが国を軽んじるだろう。」
て観点がない「純情・純粋のアホ」が多いで自滅する。
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https://shutou.jp/post-3791/ より
景公鳥を駭かす野人を誅せんと欲す、晏子諌む【第二十四】
景公は鳥を射ようとした。
そのときいなかものが鳥を驚かせて逃がしてしまった。
公は怒って、官吏にこれを誅殺させようとした。
晏子は
「いなかものは知らなかったのです。
臣はこう聞いています。
功がない者を賞することを乱といい、知らなくて罪を犯すことを虐といいます。
このふたつは古の聖人が禁じていたことです。
飛ぶ鳥のことで先王の禁を犯すのはよろしくありません。
いま君は先王の制度を明らかにせず、仁義の心がなく、 欲望のままに軽々しく殺そうとしています。
鳥獣はもともと人が養っているものです。いなかものがこれを驚かせたのも無理はありません」
と言った。
公は
「よろしい。これからは鳥獣の捕獲禁止区域をゆるめて、民に負担をかけないようにしよう」
と言った。
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お読みくださりありがとうございます。
景公鳥を駭かす野人を誅せんと欲す、晏子諌む【第二十四】
景公は鳥を射ようとした。
そのときいなかものが鳥を驚かせて逃がしてしまった。
公は怒って、官吏にこれを誅殺させようとした。
晏子は
「いなかものは知らなかったのです。
臣はこう聞いています。
功がない者を賞することを乱といい、知らなくて罪を犯すことを虐といいます。
このふたつは古の聖人が禁じていたことです。
飛ぶ鳥のことで先王の禁を犯すのはよろしくありません。
いま君は先王の制度を明らかにせず、仁義の心がなく、 欲望のままに軽々しく殺そうとしています。
鳥獣はもともと人が養っているものです。いなかものがこれを驚かせたのも無理はありません」
と言った。
公は
「よろしい。これからは鳥獣の捕獲禁止区域をゆるめて、民に負担をかけないようにしよう」
と言った。
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景公畋に従うこと十八日にして国に返らず、晏子諌む【第二十三】
景公は署梁に狩し、18日しても帰らなかった。
晏子は国から赴いて公に見えた。
公は衣冠もだらしなく獣を追って馳せていた。
公は晏子を望み見て、 車を降りて彼をねぎらって
「夫子、どうして急に来たのか。国は何にもないではないか」
と言った。
晏子は答えて
「緊急の事があったわけではありません。しかし嬰は質問したいことがあります。国人は皆君は狩猟に夢中になって政治を省みないと言っています。 獣を好んで民を忘れるのはよくないことではありませんか」
と言った。
公は
「どうしてだ。
もし訴訟が正しくないとすれば、泰士の子牛がいる。
社稷宗廟が祭られないとすれば、 泰祝の子游がいる。
諸侯賓客に応ずることができないとすれば、行人の子羽がいる。
田野を開けず、 倉庫が満ちないならば、これを申田が司る。
国家財政の過不足があれば、あなたがいるではないか。
寡人にこの5人がいるのは、四本の手足が心の支えとなっているようなものだ。
心に4つの支えがあるので安逸していられるのだ。
いま寡人に5人が居て安逸していて、どこがいけないのだ」
と言った。
晏子は答えて
「嬰が聞くところは、君の言っていることと異なります。
もし心に4肢があれば心に安逸は得られます。
しかし四肢があっても支える心がないことが18日に及ぶのは長すぎはしませんか」
と言った。
公はここにおいて狩をやめて帰った。
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お読みくださりありがとうございます。
景公畋に従うこと十八日にして国に返らず、晏子諌む【第二十三】
景公は署梁に狩し、18日しても帰らなかった。
晏子は国から赴いて公に見えた。
公は衣冠もだらしなく獣を追って馳せていた。
公は晏子を望み見て、 車を降りて彼をねぎらって
「夫子、どうして急に来たのか。国は何にもないではないか」
と言った。
晏子は答えて
「緊急の事があったわけではありません。しかし嬰は質問したいことがあります。国人は皆君は狩猟に夢中になって政治を省みないと言っています。 獣を好んで民を忘れるのはよくないことではありませんか」
と言った。
公は
「どうしてだ。
もし訴訟が正しくないとすれば、泰士の子牛がいる。
社稷宗廟が祭られないとすれば、 泰祝の子游がいる。
諸侯賓客に応ずることができないとすれば、行人の子羽がいる。
田野を開けず、 倉庫が満ちないならば、これを申田が司る。
国家財政の過不足があれば、あなたがいるではないか。
寡人にこの5人がいるのは、四本の手足が心の支えとなっているようなものだ。
心に4つの支えがあるので安逸していられるのだ。
いま寡人に5人が居て安逸していて、どこがいけないのだ」
と言った。
晏子は答えて
「嬰が聞くところは、君の言っていることと異なります。
もし心に4肢があれば心に安逸は得られます。
しかし四肢があっても支える心がないことが18日に及ぶのは長すぎはしませんか」
と言った。
公はここにおいて狩をやめて帰った。
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景公将に宋を伐たんとし、ニ丈夫立って怒るを夢む、晏子諌む【第二十ニ】
景公は兵を発して宋を討とうし、軍は泰山を過ぎた。
公は夢に二人の男が立って怒り、その怒りがすさまじかった。
公は恐れて目を覚ました。門を開いて占夢者を召した。
占夢者がやってきた。
公は
「今夜二人の男が立って怒る夢を見た。何と言っているのかわからなかったが、とにかくその怒りはすさまじかった。わしはまだその顔と声を覚えている」
と言った。
占夢者は
「軍が泰山を過ぎても、その神を祭らなかったので、泰山の神が怒ったのです。すみやかに祝史を召して泰山を祭りください。そうすればよろしいでしょう」
と言った。
公は「よろしい」と言った。
翌日、晏子が朝見した。
公は晏子にこの件を伝え、占夢者のとおりにしようとした。
公は
「占夢者はかくかくと言った。いま人をつかわして祝史を召してこれを祭ろうとしている」
と言った。
晏子はしばらく首を垂れて考えて、答えて
「占夢者は知らないのです。 これは泰山の神ではありません。宋の先祖の湯王と伊尹です」
と言った。
しかし公は疑ってやはり泰山の神と思った。
晏子は
「公よ、疑われるならば、湯王・伊尹の特徴を言わせてください。湯は色が白くて長身で、頤には髭があり、頭が長く、体が少し曲がっており、高い声です」
と言った。
公は「そのとおりだ」と言った。
晏子は「伊尹は色黒で背が低くて、はげ頭で頭髪が乱れており、頤が長く、背が曲がっており、低い声です」と言った。
公は「そうだ。いまどうしたらよいだろうか」と言った。
晏子は
「湯王、太甲、武丁、祖乙は天下の明君であります。
そのような立派な天子の出た国は、いまはただ宋のみです。
それなのに、公はこれを討っています。
ですから湯王と伊尹は怒ったのです。お願いでございます。 軍を散じて宋と和睦なさいませ」
と言った。
公はこれを用いず、ついに宋を討った。
晏子は
「公は無罪の国を討って、神霊を怒らせました。宋との友好を継続せずに、軍を進めて過ちに近づいています。これはもう嬰の知るところではありません。 もし軍が進めば、必ず禍がありましょう」
と言った。
軍は進んで60里行った。
そこで太鼓が破れ、大将が戦死した。 公は晏子に謝って、軍を解散させて宋を討たなかった。
・・・・・・・・・
お読みくださりありがとうございます。
景公将に宋を伐たんとし、ニ丈夫立って怒るを夢む、晏子諌む【第二十ニ】
景公は兵を発して宋を討とうし、軍は泰山を過ぎた。
公は夢に二人の男が立って怒り、その怒りがすさまじかった。
公は恐れて目を覚ました。門を開いて占夢者を召した。
占夢者がやってきた。
公は
「今夜二人の男が立って怒る夢を見た。何と言っているのかわからなかったが、とにかくその怒りはすさまじかった。わしはまだその顔と声を覚えている」
と言った。
占夢者は
「軍が泰山を過ぎても、その神を祭らなかったので、泰山の神が怒ったのです。すみやかに祝史を召して泰山を祭りください。そうすればよろしいでしょう」
と言った。
公は「よろしい」と言った。
翌日、晏子が朝見した。
公は晏子にこの件を伝え、占夢者のとおりにしようとした。
公は
「占夢者はかくかくと言った。いま人をつかわして祝史を召してこれを祭ろうとしている」
と言った。
晏子はしばらく首を垂れて考えて、答えて
「占夢者は知らないのです。 これは泰山の神ではありません。宋の先祖の湯王と伊尹です」
と言った。
しかし公は疑ってやはり泰山の神と思った。
晏子は
「公よ、疑われるならば、湯王・伊尹の特徴を言わせてください。湯は色が白くて長身で、頤には髭があり、頭が長く、体が少し曲がっており、高い声です」
と言った。
公は「そのとおりだ」と言った。
晏子は「伊尹は色黒で背が低くて、はげ頭で頭髪が乱れており、頤が長く、背が曲がっており、低い声です」と言った。
公は「そうだ。いまどうしたらよいだろうか」と言った。
晏子は
「湯王、太甲、武丁、祖乙は天下の明君であります。
そのような立派な天子の出た国は、いまはただ宋のみです。
それなのに、公はこれを討っています。
ですから湯王と伊尹は怒ったのです。お願いでございます。 軍を散じて宋と和睦なさいませ」
と言った。
公はこれを用いず、ついに宋を討った。
晏子は
「公は無罪の国を討って、神霊を怒らせました。宋との友好を継続せずに、軍を進めて過ちに近づいています。これはもう嬰の知るところではありません。 もし軍が進めば、必ず禍がありましょう」
と言った。
軍は進んで60里行った。
そこで太鼓が破れ、大将が戦死した。 公は晏子に謝って、軍を解散させて宋を討たなかった。
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お読みくださりありがとうございます。
https://shutou.jp/post-3791/ より
・景公熒惑虚を守って去らざるを異しむ、晏子諌む【第二十一】
景公の時、熒惑が虚(斉にあたる天の区分)にとどまって、一年間去らず、公はこれをいかぶった。
晏子を召して問うて
「わしはこう聞いている。人で善を行う者を天はこれを賞し、不善を行う者を天はこれに禍をなす、と。熒惑は天罰を下すもので、 いま虚に留まっている。誰に罰を下すのだろうか」
と言った。
晏子は「斉に下るでしょう」と言った。
公は喜ばずに「天下に大国は12もあり、皆諸侯と言っている。なぜ斉だけに下るのか」と言った。
晏子は
「虚は斉の野(区分)です。
天が禍を下るのは、富強をたのんで悪事をなすものです。
善を成そうとしても用いられず、
政令を出しても道理にかなっておらず、
賢人は遠ざけられ、
へつらう人はかえって盛んになり、
人民は公を憎み、
自分たちで熒惑が現れることを祈り、そろって言葉を飾ってその前兆が現れんことを祈っています。
ですから人民は自ら死地に赴くも悲しみを知りません。
そのため星の運行は乱れ、彗星が現れ、熒惑が留まり、妖星が虚に出るのです。
賢人がいるのに用いなければ、どうして滅びないといえるでしょうか」
と言った。
公は「寡人はどうすればよろしいでしょうか」と言うと、
答えて
「どうして無実の罪で投獄している者を釈放し、農事に戻らせ、
百官の財産を散じてこれを民に施し、
みなしごややもめに分配して、老人を尊敬させるようにしないのですか。
このようにすれば、百の悪はすぐに去ります。どうして災禍のみにとどまりましょうか」
と言った。
公は「よろしい」と言った。 これを行うこと3ヶ月で熒惑はうつった。
・・・・・・・・・・・
お読みくださりありがとうございます。
・景公熒惑虚を守って去らざるを異しむ、晏子諌む【第二十一】
景公の時、熒惑が虚(斉にあたる天の区分)にとどまって、一年間去らず、公はこれをいかぶった。
晏子を召して問うて
「わしはこう聞いている。人で善を行う者を天はこれを賞し、不善を行う者を天はこれに禍をなす、と。熒惑は天罰を下すもので、 いま虚に留まっている。誰に罰を下すのだろうか」
と言った。
晏子は「斉に下るでしょう」と言った。
公は喜ばずに「天下に大国は12もあり、皆諸侯と言っている。なぜ斉だけに下るのか」と言った。
晏子は
「虚は斉の野(区分)です。
天が禍を下るのは、富強をたのんで悪事をなすものです。
善を成そうとしても用いられず、
政令を出しても道理にかなっておらず、
賢人は遠ざけられ、
へつらう人はかえって盛んになり、
人民は公を憎み、
自分たちで熒惑が現れることを祈り、そろって言葉を飾ってその前兆が現れんことを祈っています。
ですから人民は自ら死地に赴くも悲しみを知りません。
そのため星の運行は乱れ、彗星が現れ、熒惑が留まり、妖星が虚に出るのです。
賢人がいるのに用いなければ、どうして滅びないといえるでしょうか」
と言った。
公は「寡人はどうすればよろしいでしょうか」と言うと、
答えて
「どうして無実の罪で投獄している者を釈放し、農事に戻らせ、
百官の財産を散じてこれを民に施し、
みなしごややもめに分配して、老人を尊敬させるようにしないのですか。
このようにすれば、百の悪はすぐに去ります。どうして災禍のみにとどまりましょうか」
と言った。
公は「よろしい」と言った。 これを行うこと3ヶ月で熒惑はうつった。
・・・・・・・・・・・
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