故国の滅亡を伍子胥は生きてみれませんでしたが、私たちは生きてこの魔境カルト日本の滅亡を見ます。
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景公将に宋を伐たんとし、ニ丈夫立って怒るを夢む、晏子諌む【第二十ニ】
景公は兵を発して宋を討とうし、軍は泰山を過ぎた。
公は夢に二人の男が立って怒り、その怒りがすさまじかった。
公は恐れて目を覚ました。門を開いて占夢者を召した。
占夢者がやってきた。
公は
「今夜二人の男が立って怒る夢を見た。何と言っているのかわからなかったが、とにかくその怒りはすさまじかった。わしはまだその顔と声を覚えている」
と言った。
占夢者は
「軍が泰山を過ぎても、その神を祭らなかったので、泰山の神が怒ったのです。すみやかに祝史を召して泰山を祭りください。そうすればよろしいでしょう」
と言った。
公は「よろしい」と言った。
翌日、晏子が朝見した。
公は晏子にこの件を伝え、占夢者のとおりにしようとした。
公は
「占夢者はかくかくと言った。いま人をつかわして祝史を召してこれを祭ろうとしている」
と言った。
晏子はしばらく首を垂れて考えて、答えて
「占夢者は知らないのです。 これは泰山の神ではありません。宋の先祖の湯王と伊尹です」
と言った。
しかし公は疑ってやはり泰山の神と思った。
晏子は
「公よ、疑われるならば、湯王・伊尹の特徴を言わせてください。湯は色が白くて長身で、頤には髭があり、頭が長く、体が少し曲がっており、高い声です」
と言った。
公は「そのとおりだ」と言った。
晏子は「伊尹は色黒で背が低くて、はげ頭で頭髪が乱れており、頤が長く、背が曲がっており、低い声です」と言った。
公は「そうだ。いまどうしたらよいだろうか」と言った。
晏子は
「湯王、太甲、武丁、祖乙は天下の明君であります。
そのような立派な天子の出た国は、いまはただ宋のみです。
それなのに、公はこれを討っています。
ですから湯王と伊尹は怒ったのです。お願いでございます。 軍を散じて宋と和睦なさいませ」
と言った。
公はこれを用いず、ついに宋を討った。
晏子は
「公は無罪の国を討って、神霊を怒らせました。宋との友好を継続せずに、軍を進めて過ちに近づいています。これはもう嬰の知るところではありません。 もし軍が進めば、必ず禍がありましょう」
と言った。
軍は進んで60里行った。
そこで太鼓が破れ、大将が戦死した。 公は晏子に謝って、軍を解散させて宋を討たなかった。
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お読みくださりありがとうございます。
景公将に宋を伐たんとし、ニ丈夫立って怒るを夢む、晏子諌む【第二十ニ】
景公は兵を発して宋を討とうし、軍は泰山を過ぎた。
公は夢に二人の男が立って怒り、その怒りがすさまじかった。
公は恐れて目を覚ました。門を開いて占夢者を召した。
占夢者がやってきた。
公は
「今夜二人の男が立って怒る夢を見た。何と言っているのかわからなかったが、とにかくその怒りはすさまじかった。わしはまだその顔と声を覚えている」
と言った。
占夢者は
「軍が泰山を過ぎても、その神を祭らなかったので、泰山の神が怒ったのです。すみやかに祝史を召して泰山を祭りください。そうすればよろしいでしょう」
と言った。
公は「よろしい」と言った。
翌日、晏子が朝見した。
公は晏子にこの件を伝え、占夢者のとおりにしようとした。
公は
「占夢者はかくかくと言った。いま人をつかわして祝史を召してこれを祭ろうとしている」
と言った。
晏子はしばらく首を垂れて考えて、答えて
「占夢者は知らないのです。 これは泰山の神ではありません。宋の先祖の湯王と伊尹です」
と言った。
しかし公は疑ってやはり泰山の神と思った。
晏子は
「公よ、疑われるならば、湯王・伊尹の特徴を言わせてください。湯は色が白くて長身で、頤には髭があり、頭が長く、体が少し曲がっており、高い声です」
と言った。
公は「そのとおりだ」と言った。
晏子は「伊尹は色黒で背が低くて、はげ頭で頭髪が乱れており、頤が長く、背が曲がっており、低い声です」と言った。
公は「そうだ。いまどうしたらよいだろうか」と言った。
晏子は
「湯王、太甲、武丁、祖乙は天下の明君であります。
そのような立派な天子の出た国は、いまはただ宋のみです。
それなのに、公はこれを討っています。
ですから湯王と伊尹は怒ったのです。お願いでございます。 軍を散じて宋と和睦なさいませ」
と言った。
公はこれを用いず、ついに宋を討った。
晏子は
「公は無罪の国を討って、神霊を怒らせました。宋との友好を継続せずに、軍を進めて過ちに近づいています。これはもう嬰の知るところではありません。 もし軍が進めば、必ず禍がありましょう」
と言った。
軍は進んで60里行った。
そこで太鼓が破れ、大将が戦死した。 公は晏子に謝って、軍を解散させて宋を討たなかった。
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