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故国の滅亡を伍子胥は生きてみれませんでしたが、私たちは生きてこの魔境カルト日本の滅亡を見ます。
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P R
DEEPLY JAPAN  より

上記文抜粋
・・・・・・・・・
冷戦護持派の逆襲時代


今年の始め、トランプ政権が現実化する頃に、

とりあえず過去25年の恐怖時代は終わりつつあるんだと思う

という記事を書いた。

言いたかったことは、一極支配というのはチェック機構がないから結局内部から崩壊する、だからこの様子はもう長くないだろう、ということ。

この状態は、結局のところ、世界中の数多くの国と地域の一般大衆にとって便益はない。工作のたびに治安が悪化し、メディアが嘘をつく、という事態にさらされ、かつ、それを隠すためには買収された政治家しか上位にいけない、残らないような仕組みだから、国全体をマネージしようという政治家、官僚はパージされる。さらに、本拠地としたアメリカ人にとってもまったく便益がないどころか、紛争のたびにアメリカに対する嫌悪と侮蔑だけが募り、いわゆる軍産複合体と治安機関によるやりたい放題を止められなくなっていくばかり、という事態だった。



で、この起因として、私は、

多くの一般人の幸福感をよそに、「冷戦が終わった」のだから、本格的に一極支配をする、と捉えて行為していた人々が実はたくさんいた、という話ですね。

ウォルフォウィッツ・ドクトリンはこの補完行為みたいなものじゃないでしょうか。これが先ではないでしょう。すでにブッシュ父のイラク戦争を見れば、一極型に向かっていたと読むべきでしょう。

しかしこれはでは話は半分だったのだと思います。私はもう一つの強いドライブを見逃していた。それは、きっかけはともかく実情として40年ぐらい冷戦という不都合で恐ろしい、恐怖に耐えながら暮らした時代が終わって、やれやれ、もうこういうのは止めましょうと思った人々がたくさんいた、ということ。

各地の非核地帯交渉とか、安全保障メカニズムといった考えは冷戦末期からこのあたりに出て来たことだと思う。それは東アジア、北東アジアにおいても同じだった。

だから、ウォルフォウィッツ・ドクトリンのような一極支配こそ我が戦略みたいな案を、自立的な案と考えるのは間違いなんでしょう。これはそれ自体、潜在的に多数の人々が求める(少数の人は求めないにしても)平和的もしくは紛争予防的メカニズムの希求に抗するものだった、紛争予防メカニズムを阻止するものだった、つまり、アンチだったと考えるべきなのだろうと思う。

だからこそ、ウォルフォウィッツ・ドクトリンのような一極支配論を追及していった場合の論理的結論は、まったくの一極支配というあり得ない、あってもそうは持たねーだろうというものか、あるいは、終わりなきカオスでしかないのだろう。つまり、自立的、現実的な構想ではないからこその身もふたもない結論なのだろうと思う。

だから、ブッシュ息子の時代の911からアフガン攻撃、イラク攻撃というのは、カウンター的な向こう見ずな動きと考えるべき(だからなんでアフガンなのかさっぱりわからない)。

そこに、イスラエルの大中東構想がとか中央銀行制度の完全制覇だとかいろいろついてくるのは、むしろ後付けだと思うな。最初に、このままでは平和になってしまう、あるいは、このままでは均衡してしまう、という恐怖に抗した逆襲と見た方がよさそう。



■ 北東アジアにおける逆襲その1

北東アジアにおけるこの、安定固定派 vs 逆襲派(便宜上そう読んでみる)の戦いの痕跡は、何度かなんとなく出てきては立ち消えになっているように見える、北東アジア安保構想、東アジア共同体、北東アジア平和協力構想といったプランが存在することによって確認できる。

他にももっとあるのかもしれないが、思うに、2001年5月に社民党の土井党首が発表した「北東アジア安保構想」がわけても逆襲派を掻き立てたのではないのだろうか。いや、私もつい最近、何かがどうもおかしいと掘っていくうちにぶちあがったのだが。

二十一世紀の平和構想 核も不信もないアジアを

http://www5.sdp.or.jp/policy/policy/secure/secure010502.htm



何かないかとgoogleしたら、2000年8月15日付けでこんな記事が配信されたいたらしい。niftyのパソ通時代のものですねこの記事。

08/14 18:45 北東アジア安保機構を提唱 土井社民党党首  政治12
共同
 社民党の土井たか子党首は十四日、国会内で記者会見し「北東アジア総合安全保障機構」の創設を目指す考えを明らかにした。二十五日にソウルで韓国の金大中大統領と会談して構想を説明、理解を求める方針だ。                   
 北東アジアにも多国間の安全保障機構が必要との認識によるもので、日本、中国、韓国、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、モンゴル、ロシア、米国、カナダの八カ国で構成し、政治、経済、安全保障などの問題を協議するとしている。            
 また、土井氏は「北東アジア非核地帯条約」構想もあらためて説明。来月には北朝鮮、モンゴルも訪問し、両構想への協力を要請したいとの考えを示した。                   
続き (改行で表示 E:終了)

http://www.asyura2.com/sora/bd9/msg/143.html



さらにその前には、1994年に戦後50年を記念したいわゆる村山談話が発表されている。いわゆる日本会議の主軸にあった人たちがこの談話に猛烈に反対したという話は知られている。

そして、1996年、新しい歴史教科書をつくる会が結成され、以降、日本独自の歴史認識をという話が盛んになる。

wikiによれば、

まず1997年に発表された趣意書で、次のように主張している[8]

日本の戦後の歴史教育は、日本人が受けつぐべき文化と伝統を忘れ、日本人の誇りを失わせるものであった。特に近現代史では、日本人は子々孫々まで謝罪し続けることを運命づけられた罪人の如くにあつかわれている。
冷戦終結後は自虐的傾向が強まり、現行の歴史教科書は従軍慰安婦のような旧敵国のプロパガンダを事実として記述している。


私はこれは、上記の土井さんの構想に結実するような流れに対する逆襲なのだろうと思う。世間ではそれほど見えていなかったと思うけど(私が重要視してなかっただけかもしれないが)。

もちろん、それを推す安全保障村というか、軍と情報機関というかの強い推奨があってこそこの流れは強く維持されていると見るべきなんだろうが。



■ 北東アジアにおける逆襲その2

安定固定派に反対していたのは、しかしながら、つくる会を主軸とした最終的に安倍ちゃんを担ぎ上げるような人たちだけではないと思う。

「普通の国」議論をしていた人たちもまた、安定固定派の議論を望んではいなかっただろうと思う。普通の国とは何かというと、いろいろ言っているが、究極的には戦争ができる国なのだろうと思う。

改憲して、日本の戦力保持を確定して、その上で日米安保をそのままにするという外形だけを見れば、普通の国派と逆襲派に差異はない。

あるのは、普通の国派は、逆襲派とは異なり、概ね大日本帝国の行状を否定している。しかし、普通の国派は、逆襲派と同様、中国、北朝鮮、ロシアを自分たちとは異なる世界であるという視点も強く持っていると思う。

宮台氏などをその典型例とするいわゆる「リベラル」の人々の頭の中に揺るぎなく存在しているのは、近代民主主義か否かによってグループ化されるのは当然だというところ。

小沢さん、鳩山さんも出発点においてはこちらだと思う。改憲して戦力を持つが、日米安保中心主義ではなく国連を中心にする、という立場だけ見ると多極構造的というか、安定固定派と似ていなくはない何かに見えるが、(彼らが定義する)近代民主主義という価値観によって世界を分け、それを安保議論に持ち込む、少なくとも切り離そうという意図が見えないという意味においては、地域安全保障メイカニズムの構築を優先させられない構造を持っていると思う。

従って、これらの普通の国派は、土井提案の次のような認識は受け入れられない。

憲法第九条を日本国の意志として世界に知らしめるため、衆参両議院による国会決議にもとづき、日本政府に「非核不戦国家」を宣言させます。これを踏まえ、国連に対して、日本国に「非核不戦国家の地位」を与えるよう要請します。



■ 必要だった混乱時代

でまぁ、多分、欧州側の動きもこれと対応していると思う。それも書きたいが、それは続きにするとして、とりあえず流してみて思うのは、この逆襲による混乱時代は必要だったなということ。

もちろん雨降って地固まるにならず、雨が降り過ぎて地盤が崩壊しましたとなる可能性も見えてはいるのだが、しかし、明治朝日本、大日本帝国の行動に対する理解を欠いたままではどのみちどこかで国内は暴発していたんじゃないのかな。

騒ぐから、問題化するから問題は可視化される。そして可視化されなければ問題は解決しない

もう一つは、土井さんは頭の良い、インターナショナルなスタンダードで話せる人だったということ。これは2001年5月の認識。

 米軍事費が冷戦後の削減傾向から、再び増加に転じました。新世紀になって登場したブッシュ政権は、国家ミサイル防衛(NMD)や戦域ミサイル防衛(TMD)に傾倒し、一国超大国主義に傾きつつあります。これに対し、中国やロシアが警戒心をあらわに身構えはじめました。とくに中国の動向が心配です。中国はいかなる同盟にも参加しない非同盟政策をとっていますが、事実上のブロックを形成する可能性が全くないとは言い切れません。それにアジアにおいては、中国は単独でも影響力の大きい地域大国です。もし米国中心の強大な同盟が、多国間協調システムの芽生えを押し流す勢いになれば、中国の反発を招いて米中間の緊張は一層高まり、双方による事実上の同盟分立のぶり返しが避けられないでしょう。こうした冷戦の再来を未然に防ぐには、米国も中国もロシアも、同盟国すべてが席を同じくする多国間協調システムを確立するしかありません。それが遠回りのようで、実は平和と安定のための近道なのです。

http://www5.sdp.or.jp/policy/policy/secure/secure010502.htm




事実上のブロックを形成する可能性がないとは言い切れない、の内容はフォローされていない。それは例えば、プーチンロシアのようなロシアでないロシアと中国のことを指すとしたら、と考えれば、日本はまったくの敵対勢力に囲まれるというシナリオが見える、ということでしょう。

そしてこれを支えるのは、ミサイル時代においては国土が山岳ベースで密集地の人口を移動させられない日本は圧倒的に不利であるという冷徹な認識だと思う。

そうであるのなら、日本に地力があるうちに日本が中心となって北東アジアの平和メカニズムを提案しよう、ってこと。

ということは、結局「普通の国」派も実は、タカ派の平和ボケだったということだと思う。敵基地攻撃論みたいなことをかなり平気で言っていた宮台たちは、要するに冷戦期の核戦略のやり取りをよく勉強してなかったんだと思うな。戦争の認識が1945年以前で止まってる。



■ オマケの妄想

こう考えてくると、ここに、なぜ「安倍は倒れないのか」の答えもあるのではなかろうか。それは、日本には日本の立場、考え方、歴史観、認識があるのだ、というのは、確かにまぁそうなんでしょう、それはそれでわかったから、それで一体どういう風に北東アジア各国と関わる気なのか、そこのケリを付けろよ、ということではなかろうか。強いのではなく、逃げられないのでは?

自然なわけはないガラガラ安倍演説

となってさえも、諸外国が黙ってるところがだって不気味でしょ?



で、プーチンがウラジオを使って東アジアの会議をやりだしたのは、これらの安定と逆襲の抗争の果てとして、いずれにしてもみんなで集まれる場が必要だ、ビジネスで双方にとって便益のある話からはじめましょう、ってことでしょう。




・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
抜粋終わり

>そしてこれを支えるのは、ミサイル時代においては国土が山岳ベースで密集地の人口を移動させられない日本は圧倒的に不利であるという冷徹な認識だと思う。

>そうであるのなら、日本に地力があるうちに日本が中心となって北東アジアの平和メカニズムを提案しよう、ってこと。

>ということは、結局「普通の国」派も実は、タカ派の平和ボケだったということだと思う。敵基地攻撃論みたいなことをかなり平気で言っていた宮台たちは、要するに冷戦期の核戦略のやり取りをよく勉強してなかったんだと思うな。戦争の認識が1945年以前で止まってる。


同感だ。

タカ派も平和ボケなのは、福一の原発事故で明らかになった。けど、まだわかってない人が糞おおいのは宗教なのでしょうな、亡国の愛国教・天皇真理教が。

おなじく 自然なわけはないガラガラ安倍演説 より

上記文抜粋
・・・・・・・・・
外務省はどう考えているんでしょうか? 

これってつまり、日本は北朝鮮を出汁にして軍備を整えて、ほとんどクーデター並の展開で憲法を改正しようとしているということが、各国の情報機関、大使館から既に知られているため、バカらしくて聞いてられるかよ、なのか、それとも、

ここまでこじれたのは平壌宣言をお前が潰したからって聞いてるぜ、なのか。

このへんで書いた話。

「北朝鮮と戦争をやるなら向こうで」

どこらへんを理由として誰が組織したのか。知りたいものです。

実に全く恐ろしい。というかあの内容を考えてみても、安倍という人は、戦後の日本が築いたものを一切合切ぶっ壊そうとしている、いや、既にしている男なんだなと改めて思う。


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抜粋終わり


多分、安倍総統を支持するのは皇室の「戦争屋派」も居ると思う。

>日本は北朝鮮を出汁にして軍備を整えて、ほとんどクーデター並の展開で憲法を改正しようとしているということが、各国の情報機関、大使館から既に知られている

これで、戦争ができる国になる。

で、そうなると最終的には天皇制も日本人も地上から消滅する。

でも皇室のやんごとない人の中には生き延びる予定の人もいるのでしょう。

それが「日本帝国復興」てか。


まず天皇制日本を滅ぼすことと、福一の原発事故の収束。それと米軍の完全な日本からの撤退。

それが日本人の国の存続・日本人の生存の最低限の条件になると思う。


お読みくださりありがとうございます。
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