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故国の滅亡を伍子胥は生きてみれませんでしたが、私たちは生きてこの魔境カルト日本の滅亡を見ます。
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P R
https://k10p.net/?p=4017  より

上記文抜粋
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古の三皇(伏犠・新農・黄帝)は言葉で指示しなくても、政の効果は天下に流れていました。ですので天下の功績は誰に帰属するものなのか知られませんでした。

古の五帝(少昊・顓頊・髙辛・堯・舜)は、天の道を体得し地の道に則り、言葉で命令を下して天下をおさめました。君と臣は互いに功績を譲り、天下に教化が広まりましたが、それでも民には五帝の功績がわかりませんでした。このように臣下も礼や賞を求めず、それでいて功績を上げ美しく行動したので害などありませんでした。

古の三王朝(夏・殷・周)は、人民を制するのに道をもっておさめ、心を掴んで志を行き渡らせ、さらに規律を設けて秩序の衰退に備え、その結果、天下はみな協力し、王の職務を全うできました。軍事に対する備えはあったものの、それでも戦には及ばなかったのです。それは君と臣が互いに疑わず、国は定まり主は安泰で、臣下は義をもって出しゃばらず、また、よく美しく行動したので害がなかったのです。

そして春秋五覇(斉・宋・晋・秦・楚)の時代では、臣下を統制するのに権力をもって治め、臣下を結束させるのに信頼をもって治め、臣下を使うのに恩賞をもって治めました。その結果、信頼が薄まれば臣下の働きは鈍り、恩賞が欠乏すれば臣下は命令を聞かなくなったのです。

《軍勢》にこうあります「軍を出陣させて指揮を執るには、将軍が指揮権を握るもの。それを主君が中央から口を挟んで制御しようとすれば、功績は成り難し」と。

《軍勢》にこうあります「智者・勇者・貪者・愚者の特性は、智者、功績を立てることを望む。勇者、志を遂げることを望む。貪者、利益を得ることを望む。愚者、命知らず。これらの特性に因って用いる、これが軍の機微なる対応」と。

《軍勢》にこうあります「弁舌に優れた縦横の士と敵国の美点について議論してはならない。それは下が惑う要因となる。仁者に財務の責任を負わせてはならない。それは多く施して財務が傾く要因となる」と。

《軍勢》にこうあります「巫女や占いの者を禁じ、役人が興味本位で軍の吉凶を占いに求めることを出来なくさせる」と。

《軍勢》にこうあります「義士を使うには、財では動かない。それは、義の者が不仁者の為に身を投げ出して働いたりしないし、智者は、暗愚な主君のために献策しないもの」と。

主君は徳が備わっていなくてはなりません。徳がなければ臣下は背きます。また、威厳も備わっていなくてはなりません。威がなければ権力は保てません。臣下も徳が備わっていなくてはなりません。徳がなければ君のために仕事はしません。また、威厳も備わっていなくてはなりません。臣下に威がなければ国全体は弱態しますし、威がありすぎても国が傾きます。

古の聖王(夏・殷・周)が世間を御するとき、ものごとの盛衰を見極め、得失を見定め、そうして国の法制ができたのです。そして諸侯は二軍、方伯(諸侯の長・覇者)は三軍、天子は六軍を保有することが定められたのです。

世が乱れれば反逆が増え、王の徳が尽きれば諸侯が結託して争いごとが増えます。

徳と勢力が匹敵するならば、決着はつきません。そうなれば人材の心を掴み、下と思いを同じくし、そうしてから臨機応変に行動しないと勝利できません。であれば、権謀術数に優れていなければ、相手の弱点をつき惑わせることはできないのです。つまり奇謀策謀に長けていなければ、姦賊も外敵も撃ち破ることは出来ないのです。


聖人は天道を体得し、賢人は地の道に則り、智者は歴史に学びます。そこで《三略》を世の衰退に備えて著しました。上略では禮賞の大切さ、姦賊のひどさ、成功と失敗のヒントを述べています。中略では德行について分類し、臨機応変の処置について述べています。下略では道德について開陳し、安危について分析し、賢と賊の害について明らかにする。という内容に仕上げました。

主君が上略を理解すれば、上手く賢者を用いて敵を翻弄できます。中略を理解すれば、上手く将軍を制御して下を統率できます。下略を理解すれば、ものごとの盛衰の根源を察することができ、それを活用するコツがわかります。臣下が中略を理解した場合は、よく功績をあげて身を安全に保つことが出来ます。

空高く飛ぶ鳥を射てしまえば、弓は蔵にしまわれ、敵国が滅びれば、謀略の臣は亡びます。亡びるというのは、身を始末されるのではなく、その威光を奪われ権力をなくすことを言います。朝廷に封ぜられ、高位を極め、そして功績を讃えられることも有るでしょう。中央の良い土地を与えられ、そして富を与えられ、美人や珍宝を与えられて心を悦ばせもするでしょう。

人というものは一度くっついてしまえば簡単には離れません。権威もまた一度手にしてしまえば簡単には移譲できないのです。ですから軍が帰還し軍を解散させるのは、危機感の有る行動なのです。そこで、それを和らげるのに地位を与えたり、権限を回収するのに土地を与えるのです。これを覇者の機略といいます。

覇者の行いについては議論のいるところであります。国を守り人材を招くのは、中略の語ろうとする所です。しかし世の主君が秘密にしておきたい事柄でもあります。




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抜粋終わり

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