天皇よ、早くまな板に載れ！ ｂｙプーチン。

DEEPLY JAPAN　　より

上記文抜粋
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プーチンの六カ国協議「言及」問題

書こうと思って忘れているうちに、面白い風に展開していた。



今まで、口を極めて、北朝鮮と対話などできない、圧力、圧力と騒いでいた太鼓持ち衆が、安倍さん柔軟ですね、とか言い出しているらしい。

• 安倍首相“北朝鮮無条件会談”に安倍応援団が手のひら返しでお追従！ 八代弁護士、青山繁晴、竹田恒泰らが一斉に
• https://lite-ra.com/2019/05/post-4707.html

恥ずかしい人たちだわ、ほんと。

どうしてこうなるかというと、思惑違いだからではなかろうかと私は思う。



まず、先月末、プーチンと金が会った直後の産経の記事にはこうあった。

• 菅義偉（すが・よしひで）官房長官は２６日午前の記者会見で、ロシアのプーチン大統領が北朝鮮の核問題をめぐる６カ国協議の再活用に言及したことについて「日米および日米韓３カ国で緊密に連携し、ロシア、中国をはじめとする国際社会と協力していくという考え方に変わりはない」と述べた。
• プーチン氏は２５日、北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長と初の首脳会談を行い、その後の記者会見で６カ国協議に言及した。
• https://www.sankei.com/politics/news/190426/plt1904260010-n1.html

私はこの部分を見て、拾っておいた。

なぜかというと、プーチンは会談の後の記者会見で、別に自分から切り出したわけではなく、記者に、2000年代には六か国協議というものがありましたが、現在これを再開することは意味があると思いますか、と尋ねられて答えたものだったから。記事の書き方はよく考えると何がなんだかわからない。言及したらどうだっていうの？なわけですよ。



で、プーチンは、どうかと尋ねられてまずこう答えた。

「私はこのフォーマットを今再開するべきなのかわかりません」

そして彼らしい非常に丁寧なロジックを以下披歴する。

• Vladimir Putin: I do not know whether this format should be resumed right now, but I am deeply convinced that if we reach a situation when we need to work out certain guarantees for one of the parties, in this case, security guarantees for the Democratic People’s Republic of Korea, then international guarantees will have to come into the picture. It is unlikely that agreements between two countries will be enough.
• But ultimately, it is up to the country that it primarily concerns, so it is primarily up to North Korea. If that country deems guarantees only from the United States or from its southern neighbour, South Korea, the Republic of Korea, to be enough – well, good. If this is not enough, which is more likely, I think, and if we get to that at all, which we would like very much, then this six-party talks format will certainly be highly relevant to develop a system of international security guarantees for North Korea.
• http://en.kremlin.ru/events/president/news/60370

• 私はこのフォーマットを今再開するべきなのかわかりません
• しかし、北朝鮮のために一定の保証を取り付ける必要があるという状況に達しようとするのなら、国際的な保証が視野に入ってくると私は確信しています。
• 2国間の合意で十分でない可能性があります。
• しかし、最終的にはこれは北朝鮮次第です。
• 北朝鮮が米国か韓国からの保証で十分だ、というのならそれでいいでしょう。
• これが十分でないという場合、私が思うに、そうなった場合－私たちはそれがありそうだと思ってますが、そうであるのなら、六か国協議というフォーマットは、北朝鮮についての国際的な安全保障の保証システムの開発にとても関係するものとなるでしょう。

六か国協議のうちの外国は5か国。アメリカ、韓国、中国、ロシア。この4カ国と北朝鮮の首脳は会って話し合う機会を設けたわけだから、プーチンが言っている、これで十分でないという場合、というのは日本を絡めないと安全保障の保証にならないと考えるのなら、と言ってることになる。

そして、日本を含めるか否かは北朝鮮次第だとも言ってる。

見方を変えるなら、ロシアは（そして多分中露は）、六カ国協議を所与の前提ともこれしかないフォーマットとも思ってない、という含みがある。

その上で、北朝鮮が日本を含めると選択して六カ国になるのなら、それは大変結構ですね、と言っている、と。

これは、拉致問題を盾にとって（他にもやり方はあっただろうに）、関係者による協議をさせないことを主眼としていたように見える日本の右派にとっては思惑違いではないのか、と思ったわけですよ。みんな絶対に日本が必要だと言ってくるに決まってる、という前提で推移してた。



その後、北朝鮮はミサイルの発射を2回行った。1回目の時には、ロシアの外務官僚が、あれはアメリカの交渉代表が日本と韓国を訪問することへの反応でしょう、といっていた。そのままおまかせします、ならミサイルは要らないわけで、これはつまり、へんな妥協には乗らないという北朝鮮の意思だろうと私は思った。

次に今日もう1回ミサイルが来た。

これは何でしょうね。安倍が、無条件で交渉だとか言った後に来たと見ることもできますね。もちろん、菅がアメリカに行くという話に対するものなのかもしれない。

ポンペオが5月12日にロシアを訪問してラブロフと会談するそうなので、そっちに対する応答なのかもしれない。ただ、北朝鮮とロシアは相当話をしていると見えるので、ロシアに対してミサイルで応答するというのは考えられない。ということは、韓国、米国、日本に対して、というところでしょうね。



ということで、全体として、北朝鮮ネタを国内消費してわいわいやってる日本を含めるのは手間だから別の事を考えようとなる可能性が示唆されている、といっていいのではなかろうか？



世界的に見た時、北朝鮮問題はイラン、シリアと並行してる問題。そして、イランは米を含む6つの大国がイランと一旦合意したのにアメが勝手に抜けて、制裁だ制裁だと騒いで蒸し返した。

北朝鮮は核実験場の坑道を爆破して一歩ずつ出ようとしたが、一部の基本財に関してのみ制裁を解除してくれという要求をアメリカは蹴った。

シリアは単なる侵略行動を止められない話、ベネズエラはアメリカによる泥棒騒ぎ。

つまり、アメリカは信用ならないという実績が積み上がっている。

これを、アメの子分たちはアメリカの強さだと捉えているかもしれないが、果たしてそうだろうか？というのが現状でしょう。



■ オマケ

4月25日のプーチン・金会談の時の現地の密着取材。ロシアのテレビで放映されたものだそうだ。

Special Report On Kim Jong Un Meeting With Putin In Russia! Never Seen Scenes!



金ちゃんの一行がハサンでロシア側に入って、そこでお出迎えするロシアの極東の田舎の人たちから始まって、ウラジオストクでの金ちゃんの動きにスタッフが密着。これが結構面白い。レポーターが純粋に対象に興味を持ってよく見て伝えようという姿勢なのがいい。昔のワイドショーみたい（最近の劇団みたいな作りじゃない）。

金ちゃんはしゃべるし、がははは笑う愛嬌のあるキャラ。取材スタッフに直接話しかけて笑ったりしてるし、会談でマイクを向けられると若干固くなってるけどプーチンと歩いて話してるところなんかは寛いだ表情をしている。

金ちゃんのボディーガードは列車の車両を追いかけ、座るであろう椅子を調べたり細々しく動いている。外交関係者もかなりの人数ウラジオに行ったこともわかる。李外相も見えた。

前にも何本かロシアのテレビで放映された北朝鮮ものを紹介したけど、CNNやらBBC、NHKがどれだけ北朝鮮やロシア、中国をおどろおどろしく「別の世界」的に描いているのかよくわかるよなぁって感じ。

動画が12万ビュー以上になってるのはどういうことなんだろう。北朝鮮の人が見てるとか？



■ 関連記事

プーチン＆金、ウラジオ会談：歴史的パースペクティブ

プーチン・金会談から一夜明けて

北朝鮮の金委員長ロシア到着：パンと塩問題

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抜粋終わり



面白い。

好い加減に、日本に球を投げ返しているけど、「果たして、返球できるかな」だ。

まあ天皇真理教の日本帝国を、正気にさせるのは、まず天皇を斬るの第一です。


でもこの動画も面白いね。


お読みくださりありがとうございます。