故国の滅亡を伍子胥は生きてみれませんでしたが、私たちは生きてこの魔境カルト日本の滅亡を見ます。
2024/05 04 < | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | > 06 |
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守屋洋訳 諸葛孔明の兵法 {徳間書店} より
{将誡}
将帥の心得
「書経」に
「君子をあなどれば、その心をとらえることができない。小人をあなどれば、その力を尽くさせることができない」
とあるが、将帥の心得の条も、このことばから導き出すことができる。
将帥たる者は、なによりもまず兵卒の心をつかみ、賞罰のけじめを厳しくし、文武の道を兼ね備え、剛柔の術を会得し、礼・楽・詩・書といった教養科目に親しみ、智・勇よりも仁・義を優先させねばならない。
用兵にさいしては、軍を休めるときは岩かげにひそむ魚のように息を殺しているが、いったん動き出せば、獲物をねらうかわうそのように襲い、旗指物で勢威を示し、金鼓による号令のもと、敵を捕捉殲滅する。
後退するときは山が動くように整然と行動し、敵につけ入るすきを与えない。進撃するときは疾風のごとく、敗走する敵を追撃するときは迅雷のごとく、敵と矛を交えるときは猛虎のごとく行動する。
強力な敵に対しては、ときに「詭道」を用いることも辞さない。敵がひた押しにしてくれば、あえて後退する。低姿勢に出て油断させ、有利とみせて誘い出し、混乱させて撃破する。団結が堅ければ離間をはかり、強大であれば弱体化させる。
味方の将兵に対しても、きめこまやかな配慮を怠ってはならない。危険にさらされている者には、救援を保証し、びくついている者には士気を鼓舞してやる。反乱の恐れのある者は巧みに手なずけ、冤罪を主張する者には無実の罪をはらしてやる。血気にはやる者は手綱を引き締め、女々しい者には勇気を奮い起こさせる。すぐれた計謀の持主は側近に登用し、讒言をこととするやからは追放する。また財をほしがる者には惜しまず与える。
さらにつぎのことも銘記しておかなければならない。
{将誡}
将帥の心得
「書経」に
「君子をあなどれば、その心をとらえることができない。小人をあなどれば、その力を尽くさせることができない」
とあるが、将帥の心得の条も、このことばから導き出すことができる。
将帥たる者は、なによりもまず兵卒の心をつかみ、賞罰のけじめを厳しくし、文武の道を兼ね備え、剛柔の術を会得し、礼・楽・詩・書といった教養科目に親しみ、智・勇よりも仁・義を優先させねばならない。
用兵にさいしては、軍を休めるときは岩かげにひそむ魚のように息を殺しているが、いったん動き出せば、獲物をねらうかわうそのように襲い、旗指物で勢威を示し、金鼓による号令のもと、敵を捕捉殲滅する。
後退するときは山が動くように整然と行動し、敵につけ入るすきを与えない。進撃するときは疾風のごとく、敗走する敵を追撃するときは迅雷のごとく、敵と矛を交えるときは猛虎のごとく行動する。
強力な敵に対しては、ときに「詭道」を用いることも辞さない。敵がひた押しにしてくれば、あえて後退する。低姿勢に出て油断させ、有利とみせて誘い出し、混乱させて撃破する。団結が堅ければ離間をはかり、強大であれば弱体化させる。
味方の将兵に対しても、きめこまやかな配慮を怠ってはならない。危険にさらされている者には、救援を保証し、びくついている者には士気を鼓舞してやる。反乱の恐れのある者は巧みに手なずけ、冤罪を主張する者には無実の罪をはらしてやる。血気にはやる者は手綱を引き締め、女々しい者には勇気を奮い起こさせる。すぐれた計謀の持主は側近に登用し、讒言をこととするやからは追放する。また財をほしがる者には惜しまず与える。
さらにつぎのことも銘記しておかなければならない。
- 相手が弱敵でも、嵩にかかって攻めたててはならない。
- 味方の強大をたのんで、敵をなめてかかってはならない。
- おのれの才能を鼻にかけて、威張りちらしてはならない。
- 君主の寵をたのんで、尊大な態度をとってはならない。
- まず万全の作戦計画を定めてから軍を動員し、勝つ見通しがついたところで作戦行動を開始する。
- 敵の財宝・子女を手に入れても、ひとり占めをしてはいけない。
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