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故国の滅亡を伍子胥は生きてみれませんでしたが、私たちは生きてこの魔境カルト日本の滅亡を見ます。
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http://d.hatena.ne.jp/Fireworks/20081021/p1  より

上記文抜粋
・・・・・・・

無気力相撲と米長理論Add Staryowashinkaiakikazu

 | 


最近話題の「無気力相撲」。


千秋楽7勝7敗における勝率には、下記のページに示すような面白いデータが見られるそうだ。

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みじめな「大相撲八百長訴訟問題」

現在は大相撲八百長訴訟が進行中である。




講談社側の代理人「故意による無気力相撲とは、どういうことですか?」(中略)


北の湖前理事長「けがや病気をしたままで、(場所に)出ることです」


講談社側の代理人「故意による無気力相撲をとった力士は、負けるのですか?」


北の湖前理事長「負けるかは分かりません。(勝負は)一か八かですから」


講談社側の代理人「故意による無気力相撲は、相撲協会が認定したものでしょう」


北の湖前理事長「けがで無理して出る場合もあるでしょ。そういうことを言うんだと思います」


講談社側の代理人「けがでも、一か八かで(場所に)出るんですか?」


北の湖前理事長「けがでも無理をして出ると、そういう風に見られるおそれもあります。八百長ではありません」



【大相撲八百長訴訟(7)】「八百長ない」を連発 無気力相撲との差にはしどろもどろの北の湖前理事長 (1/4ページ) - MSN産経ニュース


北の湖前理事長の説明下手はなんとかならないものか、と悲しくなってしまうが、金銭の受け渡しは論外として、勝負事において「相手に同情して星を譲ってしまう」というのは人間としてありそうなものだ。


これを自分自身にとっても正の方向の作用として、正しい行動として啓蒙することわざがあるくらいである。




「情けは人のためではなく、いずれは巡って自分に返ってくるのであるから、誰にでも親切にしておいた方が良い」というのが原義である。この言葉は日本固有のものではなく、英語にも「A kindness is never lost」(親切は決して無駄にならない)とほとんど同義の言葉が存在し、他の多くの言語にもこれに相当する語が存在するものと思われる。



情けは人の為ならず - Wikipedia


とりわけ日本人は情が厚い人種と一般的に言われている。ただし注意が必要なのは、英語の「A kindness is never lost」が示す通り、「情け」というと「同情」と解釈されてしまいそうだが実際には「親切」と考えるべき、ということだろう。

「同情」と解釈するのがまずい、という認識は、日本人は大いに持ち合わせていると考えられる。そうでなければ、「米長理論(米長哲学)」がかくも偉大で崇高な考え方として、もてはやされはしまい。

偉大な「米長理論」


 私がプロ棋士になった頃は、プロ資格の維持は今よりもかなり厳しいものだった。C級2組で悪い成績が続くと、このクラスからも落とされ、トーナメント・プロの資格を剥奪されたのである。(中略)


 デビュー間もない私は、そういう立場の棋士と対戦することになってしまったのである。この一番に負ければ、相手はプロ資格を失う。私のほうは、勝っても負けても昇降には直接関係がなかった。私が勝てば、相手の首を切ることになる。(中略)


 懸命に考えたあげく、「勝って相手の首を切る」という決断を下した。19歳の若者にとって、きつい決断であったが、それができないと、これから自分は棋士としてやっていけないだろう、と判断したからである。


「不運のすすめ」(米長邦雄 著) P64、P65

将棋は、一局一局本気で考えて手を読むことが、次局以降の教訓として直結してくる。本気の対局の場における読みの蓄積は、効果絶大なのだ。


一方で相撲は、千秋楽の一番での全力勝負が肉体的に次場所に好影響を及ぼすまでには至らない、と考えられる。そしてその1勝が次場所の番付に及ぼす影響も小さいようだ。


したがって、相撲界が「米長理論」を見習って「無気力相撲」を捨てるには、将棋界よりもメンタル面での強化と覚悟が必要なのだろう。もしくは千秋楽の一勝に大きなインセンティブを与えてやるとか。

名著「不運のすすめ」

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star米長らしさをもっと出せたのでは...
star運と不運は川の流れのようなものである
starちょっと残念!

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ところで上述の「不運のすすめ」、あまり話題に上っておらず、それほど売れていない気がするが、これが非常に面白い。例えば米長道場のエピソード。この本を読むまで知らなかった。


南芳一王将とのタイトル戦の翌年、私は自宅の隣に購入していた土地付きの家に、若手棋士や奨励会員たちのために将棋研究の場を開設した。これが「米長道場」である。(中略)


毎週土曜日に開かれる米長道場に集まったのは、塾長で21歳の森下卓、18歳の佐藤康光、17歳の羽生善治森内俊之丸山忠久、16歳の郷田真隆ら、現在、将棋界を背負っている面々をはじめとする総勢40名ほど。


谷川浩司島朗、南芳一、福崎文吾、高橋道雄ら有力な2・30代の棋士らと戦うために、それよりさらに若手らを集めて道場を開き一緒に切磋琢磨した、というエピソード。若手を対等に扱い、積極的にいいところを取り入れていく進取の精神。高い地位にいる人物にはなかなかできない芸当だと思う。それにしてもなんなんだこの面子は!


このほか、米長先生が株をやっていたエピソードや、名人を奪取したときの名人戦の最中、島研(島朗七段、羽生善治竜王、森内俊之六段、佐藤康光六段の4人で構成されていた、伝説の研究会)に特別参加したエピソードなど、初めて知った面白いエピソードが盛り沢山。ぜひ一読をお勧めする。

FORZA!米爺!

現在日本将棋連盟会長の座につき、先日行なわれた第21期竜王戦第1局(フランス・パリで開催)で立会人を務めるなど、精力的に活動を続ける米長邦雄永世棋聖。あまりにぶっ飛んだ「トンデモ発言」は控えつつ、これからも「哲学」を貫き大いに頑張ってほしいものだ。



・・・・・
・・・・・・・
抜粋終わり


米長理論。

て面白い。


サッカーも八百長でもめている。


八百長をすると、その心理的悪影響が、後々に響いてくる。

肝心の勝つべき試合にも、それが敗北する原因になる。


将棋は、一匹オオカミの世界である。だから、逆に公平性が保たれる。


でも相撲や野球となると、徒党を組んでね・・・。


将棋は、一対一。自分のソウルももろに向き合うので、下手な不正は一時の得になっても、長期的には、命取りになる。


米長さんは、政治的な動きでは、晩節を穢したと断言できる。でも偶然とは言え、今上さんから

「国旗・国歌の強制はよくないと思います」

という言葉を引き出したのは、なみなみならない人だからできたのだけど。
でもそれを意図的に「右傾化猿をたしなめる」と意図しては、できなかった。
たぶんそれが癌を克服しきれなかったことと被るように思える。

将棋の歴史で、強者の10人には、たぶん入らないと思う。

でも、「将棋のありよう・発展に大きな良い影響を与えた10人」には確実に入ると思う米長さんであると思う。


せめて、勝負の世界・スポーツの世界くらいは、「米長理論」はやってほしい。

さもないと、たぶん勝負の世界・スポーツの世界は、囲碁・将棋以外はみな「八百長のプロレス」と忌避されるようになるでしょうからね。


お読みくださりありがとうございます。

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