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故国の滅亡を伍子胥は生きてみれませんでしたが、私たちは生きてこの魔境カルト日本の滅亡を見ます。
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https://shutou.jp/post-3791/  より

・景公適子陽生を廃して荼を立てんと欲す、晏子諌む【第十一】
淳于の人が女を景公に納れて、荼を生んだ。景公はこれを愛した。諸臣は謀って太子陽生を廃して荼を立てようとした。 公はそのことを晏子に告げた。

晏子は
「いけません。身分の賤しい者を貴い者と匹敵させるのは、国の害となります。
年長者を廃して、年少者を立てるのは、乱のもとです。
陽生は年長であり、 国人はこれを太子に戴いています。君はそれを変えてはなりません。地位によってつける衣服が異なるように、賤は貴に及びません。
太子を立てることにもきまりがあり、庶子は世継ぎを乱しません。願わくば君よ、荼に教えるのを礼をもって行ない、悪い道に陥らせることのないように。 これを導くに義をもって行ない、利得に没頭させることのないように。長少の道を行ない、庶子嗣子のすじみちをはっきりさせてください。

陽生が君主となりましたら、荼もまた美食に飽き音楽を楽しむことを得て、何の心配もありません。

長を廃して少を立てれば、臣下に教えがなり立ちません。 庶子を尊び嗣子を卑しめるのは、荼のためにもよくありません。

長少に区別なく、庶子嗣子に区別ないのは、賊を作り出して奸臣を立てるもとです。君はこれをよくお考え下さい。
古の名君は楽しみを尽くそうとしなかったわけではありません。
楽しみが度を過ぎることは悲しむべきことなのです。
愛する者を立てようとしなかったわけではありません。不義なことは憂うるべきものなのです。
そのため楽しみを行うのは節度をもって行ない、子を立てるのは道に従ったのです。
讒言とへつらいによって君に仕えるやから(田乞)は信頼するに足りません。

いま君が讒言の臣の権謀を用い、乱夫の言を聴き、長を廃して少を立てれば、臣は恐れます、やからが君の過ちをもってその悪を助けて、その利を成そうとすることを。 君はこれをよくお考え下さい」と言った。

公は聴かなかった。

景公が没すると、田乞と田常は、荼を殺して陽生を立て、また陽生を殺して簡公を立て、 簡公を殺して、斉をのっとった。

・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
抜粋終わり


子供や愛する人が、かわいい・大事・愛していると思っても、権力・地位は容易に与えてはいけない。

それが、その愛する人や子供を殺すことになる。

権力・地位は公器。それを自分の愛憎だけで決めると、やがては自分と自分の愛する者を殺す。それ以前に、社会・組織を混乱して破壊させる。
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