忍者ブログ
故国の滅亡を伍子胥は生きてみれませんでしたが、私たちは生きてこの魔境カルト日本の滅亡を見ます。
2024/05     04 < 10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31  > 06
Admin | Write | Comment
P R
世相を斬る あいば達也  より


上記文抜粋
・・・・・・・・・
魚住昭が斬る「日本会議」、彼らは何がしたいのか? シリーズ3

今夜は魚住昭氏のコラムで、危機を乗り切らせていただく(笑)。安倍晋三や官邸が政治的に苦しい立場になると、ネトウヨが元気づく。自民サポーター集団が、大挙してネットランキング等々でも暗躍するが、その裏では「日本会議」という、明治・大正・昭和の亡霊に導かれた、鵺のような勢力が跋扈している。本当に、こんな主張をする人々がいるのかいな?と眉唾になるようなブログが跋扈する。まあ、一過性な歴史的過ち程度で済めばめっけものだが、そういう多寡を括るのも危険だろう。本当に、このような無知蒙昧で恥知らずな「戦争法案」で、あたら若い日本人を戦死させる現実が起きたら、まさに青天霹靂。単なる安倍晋三らの火遊びでは済まされない。もっと、本気で書き連ねたいところだが、本業の締め切りに追われる身、今夜も引用掲載で糊口を凌ぐ。お許しあれ。


≪ 「戦後50年決議」をめぐる右派団体「日本会議」の暗躍
そして戦後70年の今、彼らは何をしようとしているか?

■「侵略戦争と認めるなど断じてできない」
 かつて「参院の法王」と呼ばれた村上正邦さん(82歳)は面白い人である。幼いころから筑豊の炭鉱で苦労してきたせいか、人情味があって懐が深い。政治信条は筋金入りの右派なのだが、主義主張の違いを超えて人を惹きつける何かがある。
 前に少し触れたが、私は8年前、彼のライフヒストリーを1年がかりで聞き取り取材した。彼の人生は波乱とペーソスに満ちていて、話を聞くたび私は泣いたり笑ったりしたものだが、ここでは中でも一番驚かされたエピソードをご紹介したい。
 1995年、自社さ連立内閣時代のことである。村山首相は戦後50年決議の採択を目指していた。が、連立相手の自民党は決議推進派と慎重派に分かれていた。
 慎重派を後押ししたのが、椛島(かばしま)有三氏が率いる「日本を守る会」と「日本を守る国民会議」('97年に両組織が合併して「日本会議」になる)である。
 「守る会」と「国民会議」は前年4月「終戦50周年国民委員会」を立ち上げ、戦争謝罪決議の反対署名をはじめていた。その年秋には「国民委員会」の呼びかけで各地の県議会などで戦没者追悼の決議が相次いで行われ、翌年3月、「国民委員会」が謝罪決議反対署名506万名分を集めて国会に請願した。
 そんな状況下で森喜朗幹事長や加藤紘一政調会長らが何とか与党間の合意を取りつけようと奔走した。
 村上さんの回想。
 「焦点となったのは、決議で先の戦争が侵略戦争だったことを認めるかどうか、そしてアジア諸国に対する植民地支配に言及するかどうかでした。自民党五役は、私を除いて皆決議をやるべしと主張していた。私は侵略戦争だと認めるなんて断じてできないと突っぱねていた」

■参院幹事長室を占拠した日本青年協議会が激怒
 交渉が大詰めを迎えたのは'95年6月6日夜だった。
 どんな内容なら慎重派が了承できるかと加藤政調会長らが文案作りを繰り返した。その文案を衆院役員室で「これならどうです」と村上さんに提示する。彼はそれを参院幹事長室に持ち帰る。
 幹事長室は、椛島氏をはじめ日本青年協議会(=後の日本会議の事務局)の関係者らに占拠されていた。彼らは文案を見て「いや、これじゃ駄目だ」「この文言はああだ、こうだ」と言う。村上さんは加藤政調会長のもとに引き返し「この文案じゃ受け入れられない」と伝える。その繰り返しで夜が更けていった。
 最終的に加藤政調会長らが提示してきた文案はこうだった。
〈(前略)世界の近代史上における数々の植民地支配や侵略的行為に思いをいたし、我が国が過去に行った【こうした】行為や他国民とくにアジアの諸国民に与えた苦痛を認識し、深い反省の念を表明する(後略)〉
 村上さんが口頭で伝えられた文案には【こうした】が入っていなかった。
 であれば、日本が「植民地支配や侵略的行為」を認めたことにはならない。その辺が極めて曖昧になるから参院幹事長室を占拠する連中も納得できる。村上さんはそう思ってOKサインを出した。じゃ、これでいこうと、その場でシャンシャンシャンと話がついた。
 再び村上さんの回想。
 「散会後に決議を成文化したペーパーをもらいました。その場で中身を 確認しておけばよかったんですが、そうせず幹事長室に戻った。それで皆(日本青年協議会の面々)に『だいたいこっちの要望通りになったから、これで決めたよ』とペーパーを見せたら、皆が『何だ、これは!村上先生おかしいじゃないか』と言い出したんです」
 村上さんが改めてペーパーを見ると、加藤政調会長らから口頭で伝えられた文案と明らかに違う。【こうした】がいつのまにか挿入されていた。これだと日本が侵略戦争をしたことを認めてしまうことになる。
 しかし、村上さんはついさっき役員会で了承し、その役員会は「村上からOKが取れた」と言って散会してしまった。今さら取り返しがつかない。
 村上さんがつづけて当時を振り返る。 「椛島さんらはものすごい勢いで怒った。私が彼らをペテンにかけたと言うんです。なかには私のネクタイをひっつかまえて怒鳴る者もいて、参院幹事長室は大騒ぎになった。とにかく目の血走った連中が『絶対阻止』を叫んで大勢押しかけて来ているわけですからね」

■日本会議はいま何をしようとしているか
 村上さんにしてみればペテンにかけられたのはむしろ彼だった。役員会で聞いた文案には確かに【こうした】はなかった。
 進退窮まった村上さんはそこで決断した。「衆院が決議するのはもうやむを得ない。しかし参院では自分が責任をもって決議させない。だから了承してくれ」と椛島氏らに言った。それでどうにかその場は収まった。
 村上さんは約束通り、参院での戦後50年決議をさせなかった。参院の主導権は村上さんの手にあったから議院運営委員会の段階で封じ込めたのである。
 これは極めて異例の事態だった。決議は衆参両院の全会一致で行うのが国会の通例だ。言ってみればそれが日本青年協議会の介入で覆されたのである。
 日本青年協議会の母体だった「生長の家」は既に代替わりして政治と絶縁し、創始者・谷口雅春の「明治憲法復元論」を封印しリベラル路線へ舵を切っていた。
 本来なら谷口思想を奉じる日本青年協議会は解体されるところだろうが、椛島氏らは教団を離れた後も協議会をつづけ、「参院のドン」のネクタイを締めあげるまでの力を蓄えていた。そのバックになったのが、彼らが事務局をつとめる「守る会」と「国民会議」の組織力であることはいうまでもないだろう。
 いま日本会議(+日本青年協議会)は、来年夏の参院選後を見据えて憲法改正を求める地方議会決議(ことし4月時点で27府県議会・36市区町村議会にのぼる)や1000万人署名運動などを大々的に進めている。 私の見るところでは、彼らにとって憲法改正は戦前の大日本帝国の“栄光”を取り戻すための一里塚にすぎない。その先にどんな未来があるか。想像しただけで背筋が寒くなる。

*参考:ハーバー・ビジネス・オンライン連載『草の根保守の蠢動』(菅野完著)、週刊金曜日2015年4月3日号
 ≫(現代ビジネス:わき道をゆく~魚住昭の誌上デモ――『週刊現代』2015年8月1日号より)

NHKや日本のマスメディアで情報を得ている限り、参院幹事長室に暴力思想勢力の人間たちが、参議院議長を吊し上げ、議院内閣制、憲法、刑法無視の行いが、自由に行われていた事実に愕然とする。このような勢力が、戦後の日本でも生き残っていたことは、形骸化したとはいえ、天皇を温存できたことに由来するわけだが、今上天皇の言動を見る限り、彼ら勢力とは、明確に相いれない線引きが見られる。この矛盾を彼らはどのようにクリアするのか、ここを考えておくべきだろう。今上天皇から、現皇太子へのバトンタッチの機会が、かなりのキナ臭さを感じるわけだ。そして、皇太子に替わるべきターゲットを、彼らは既に見定めていると看破しておく器量は必要に思う。





・・・・・・・
・・・・・・・・
抜粋終わり



日本会議=日本破壊会議。


お読みくださりありがとうございます。
PR
Comment
Name
Title
Mail(非公開)
URL
Color
Emoji Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Comment
Pass   コメント編集用パスワード
 管理人のみ閲覧
日本会議は「日本破壊」にとどまらない
  • from chkt217 :
  • 2015/07/29 (07:12) :
  • Edit :
  • Res
「日本破壊」にとどまらず、これまでの世界中の「国民国家」の枠組みを破壊することが「日本会議(またはその背後)」の目的でしょう。もちろん理想や思想という言葉の構築物が彼らにないが故に「カオス」しか起こせませんが。国民国家は敵視対象ですが、一方で株式会社や金融市場などといった利益追求型の「クロスボーダー共同体」とは親和性が高い。SEALDs等の官邸前デモでは解決できません。返って現自民公明政権に気合を与える危険性があります。むしろ多国籍企業(当然日本の企業も含む)と金融市場に対して同様の実力行使をする必要があるでしょう。現自民公明政権のエンジン源はこれらの中間集団ですから。当然日本会議に対しても・・・。
Re:日本会議は「日本破壊」にとどまらない
2015/07/29 08:21
>「日本破壊」にとどまらず、これまでの世界中の「国民国家」の枠組みを破壊することが「日本会議(またはその背後)」の目的でしょう。もちろん理想や思想という言葉の構築物が彼らにないが故に「カオス」しか起こせませんが。国民国家は敵視対象ですが、一方で株式会社や金融市場などといった利益追求型の「クロスボーダー共同体」とは親和性が高い。SEALDs等の官邸前デモでは解決できません。返って現自民公明政権に気合を与える危険性があります。むしろ多国籍企業(当然日本の企業も含む)と金融市場に対して同様の実力行使をする必要があるでしょう。現自民公明政権のエンジン源はこれらの中間集団ですから。当然日本会議に対しても・・・。

たぶん、そうでしょう。

日本会議の「日本破壊」は手始め。ウクライナのマイダンやアメリカの企業群・マスコミも彼らの駒のようです。


その辺わかるだけでも「一撃」になると思います。


書き込みありがとうございます。
<< BACK  | HOME |   NEXT >>
Copyright ©  -- 渾沌堂主人雑記~日本天皇国滅亡日記 --  All Rights Reserved

Designed by CriCri / Material by White Board / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]