故国の滅亡を伍子胥は生きてみれませんでしたが、私たちは生きてこの魔境カルト日本の滅亡を見ます。
2024/05 04 < | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | > 06 |
---|
守屋洋訳 諸葛孔明の兵法 {徳間書店} より
{将彊}
将帥の「五強」「八悪」
将帥には「五強」すなわち五つの必要条件と、「八悪」すなわち八つの欠陥条項がある。
五強{五つの必要条件}
{将彊}
将帥の「五強」「八悪」
将帥には「五強」すなわち五つの必要条件と、「八悪」すなわち八つの欠陥条項がある。
五強{五つの必要条件}
- 高節であること。そうであってこそ部下の奮起を促することができる。
- 孝悌であること。そうであってこそ名を挙げることができる。
- 信義を重んじること。そうであってこそ友人と交わることができる。
- 深慮であること。そうであってこそ包容力を身につけることができる。
- 全力で傾注すること。そうであってこそ軍功をたてることができる。
- 謀に欠ける。したかがって是非の判断を下すことができない。
- 礼に欠ける。したがって有能な人材を登用することができない。
- 政治能力に欠ける。したがって法を適切に執行することができない。
- 経済力はあっても貧民を救済しようとしない。
- 智慧に欠ける。したがって未知の事態に備えることができない。
- 思慮に欠ける。したがって極秘条項が外に漏れるのを防ぐことができない。
- 栄達しても、旧知の人を推薦しようとしない。
- 敗戦したとき、国民の非難にさらされる。
PR
守屋洋訳 諸葛孔明の兵法 {徳間書店} より
{将驕恡 }
将帥の禁忌事項
将帥は、おのれの能力を鼻にかけて増長してはならない。増長すれば、それがおのずと態度にあらわれて、人に礼を失う。礼を失えば、人心の離反を招き、部下を心服させることができなくなる。
将帥はまたケチケチして、賞を出しおしみしてはならない。賞を出しおしみをすれば、部下は命を投げ出そうとしなくなり、そうなれば、せっかくの軍事行動も所期の目的を達することができなくなるし、ひいては国土を敵に侵略されることにもなりかねない。
孔子もこう語っている。
「たとえ周公ほどの並びない才能に恵まれていても、そのために増長したり、またそれを人のために出しおしむとすれば、ほかにどんな美点があっても評価するに値しない」
{将驕恡 }
将帥の禁忌事項
将帥は、おのれの能力を鼻にかけて増長してはならない。増長すれば、それがおのずと態度にあらわれて、人に礼を失う。礼を失えば、人心の離反を招き、部下を心服させることができなくなる。
将帥はまたケチケチして、賞を出しおしみしてはならない。賞を出しおしみをすれば、部下は命を投げ出そうとしなくなり、そうなれば、せっかくの軍事行動も所期の目的を達することができなくなるし、ひいては国土を敵に侵略されることにもなりかねない。
孔子もこう語っている。
「たとえ周公ほどの並びない才能に恵まれていても、そのために増長したり、またそれを人のために出しおしむとすれば、ほかにどんな美点があっても評価するに値しない」
守屋洋訳 諸葛孔明の兵法 {徳間書店} より
{将剛}
柔を持って剛を制す
すぐれた将帥は、剛と柔を兼ね備えている。だから不敗の境地に立つことができ、弱をもって強に勝ち、剛を制することができるのである。
柔弱だけではかならず敗れるし、剛強一点張りでもかならず滅びる。柔ならず剛ならず、これが理想的なあり方である。
{将剛}
柔を持って剛を制す
すぐれた将帥は、剛と柔を兼ね備えている。だから不敗の境地に立つことができ、弱をもって強に勝ち、剛を制することができるのである。
柔弱だけではかならず敗れるし、剛強一点張りでもかならず滅びる。柔ならず剛ならず、これが理想的なあり方である。
守屋洋訳 諸葛孔明の兵法 {徳間書店} より
{将善}
将帥のつとめ
将帥のつとめは、次の「五善」「四欲」にある。
五善{五つのポイント}
{将善}
将帥のつとめ
将帥のつとめは、次の「五善」「四欲」にある。
五善{五つのポイント}
- 敵の情況を的確に把握する。
- 進退の判断を的確にする。
- 国力の限界をわきまえる。
- 天の時を知り、部下を把握する。
- 地形の険阻を調べ上げる。
- 戦いは相手の意表をつく。
- 謀は、秘密を厳守する。
- 兵の統制に意を用いる。
- 全軍の心を一つにまとめる。
守屋洋訳 諸葛孔明の兵法 {徳間書店} より
{将志}
将帥の職責
軍隊は人をあやめる凶器である。それに頼りすぎれば失敗を招く。それと同じように、将帥というのはまことに困難な職責である。慎重に対処しなければ身の破滅を招く。
それゆえ、すぐれた将帥は、自分の率いる軍隊がいかに精強であっても、それだけを頼りにすることはない。君主から信任されても、その威光を笠にきることはないし、敵から恥辱を受けても、それによって闘志を失うことはない。利益にさそわれても見向きもしないし、美人、美酒、美食を示されても、それに溺れることはない。
すぐれた将帥は、ただひとつ「国に報いる」ことだけを念頭におくのである。
{将志}
将帥の職責
軍隊は人をあやめる凶器である。それに頼りすぎれば失敗を招く。それと同じように、将帥というのはまことに困難な職責である。慎重に対処しなければ身の破滅を招く。
それゆえ、すぐれた将帥は、自分の率いる軍隊がいかに精強であっても、それだけを頼りにすることはない。君主から信任されても、その威光を笠にきることはないし、敵から恥辱を受けても、それによって闘志を失うことはない。利益にさそわれても見向きもしないし、美人、美酒、美食を示されても、それに溺れることはない。
すぐれた将帥は、ただひとつ「国に報いる」ことだけを念頭におくのである。