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故国の滅亡を伍子胥は生きてみれませんでしたが、私たちは生きてこの魔境カルト日本の滅亡を見ます。
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P R
人生は冥土までの暇潰し  より

上記文抜粋
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まぁ、天安門事件が境目になったという〝事実〟はその通りなのだが、〝真実〟は違う。つまり、天安門事件の黒幕に思いを致さないことには、天安門事件の〝真実〟(本質)に迫ることはできないということなのだ。そして、天安門事件の黒幕は、イラン戦争(2003年、イラク)、バラ革命(2003年、グルジア)、オレンジ革命(2004年、ウクライナ)、チューリップ革命(2005年、キルギス)、リビア内戦(2011年)、クリミア・東部紛争(2014年)、シリア内戦(2015年)でも暗躍していたのである。おっと、もう少しで肝心なことを指摘するのを忘れるところだった。それは、ソ連を誕生させたのも、この黒幕であったという〝真実〟である。
http://www.nextftp.com/tamailab/etc/warring_factions.pdf

拙ブログでは「天安門事件とは何だったのか」と題した記事を書いており、その中で亀さんは以下のように書いた。

ロシアと組んで軍事力でアメリカを圧倒し、覇権が中露に移行してしまった今日を考えるに、天安門事件の時に中国共産党の息の根を止めておくべきだったと、今頃アメリカは後悔しているのてはないだろうか…。


ここで、上記の小節に引用した小室直樹の以下の記述を思い起こしていただきたい。

ブレジンスキー・元アメリカ大統領補佐官など、中国経済の未来に関して、今となっては想像もできないほど楽観していた。彼はなんと、中国の経済成長のスピードは、NIES諸国に勝るとも劣らないとまで予測していたのだ。もしそうだとすれば、二十年後には中国の経済力は世界第三位にはなる。そうなれば、政治の自由化にだって希望がもてよう。
笑ってはいけない。
こんな妄想をいだいていたのは、ブレジンスキーのようなオッチョコチョイだけではなかった。偉大なる外交家キッシンジャーの意見も、これとそう隔たったものではなかった。キッシンジャーは、将来における中国の軍事的脅威にとくに注目していた。人民解放軍侮りがたし、と評価していたのだ。


つまり、間違っていたのは小室直樹の方で、正しかったのはブレジンスキーやキッシンジャーの方であったことが、今にして分かるのだ。だからこそ亀さんは、「天安門事件の時に中国共産党の息の根を止めておくべきだったと、今頃アメリカは後悔しているのてはないだろうか」と書いたのである。

ところで、『中国共産党帝国の崩壊』の書評を書いた、「Ddogのプログレッシブな日々」というブログは、小室直樹の中国経済の予言が外れたことについて、以下のように述べている。
小室先生は中国崩壊を予言したのが、南巡講話前であったので、予言が外れたのではない。
http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/39949389.html


しかし、小室直樹の予言で外れたのは、何も中国の経済だけではない。中国の軍事についても、予言が外れたのである(今日では中露がアメリカを軍事力で圧倒するようになり、今年に入って覇権がアメリカから中露に移行した)。

ここで瞠目すべき中国についての考察は、矢部宏治氏が『戦争をしない国』に見せた以下の記述である。少々長くなるものの、中国という国を知る上で重要なので、以下に全文を引用しておこう。矢部氏の文章に、小室直樹の予見が外れたもう一つの理由が、示されているのにお気づきだろうか…。


「中国というのは近い国ですね。日本人として、中国は非常に重要な国だと思います」
「歴史的に見てみると、日本の文化というのはずいぶん中国の恩恵を受けているわけですね。中国からあるものを受け入れて、日本の文化というものが形成されてきたわけです。そういう歴史的な過程というものを十分知っておくことが、(略)これからの中国との付き合いの基本になるんじゃないかと思います」

昭和53年(1978年)8月10日/明仁皇太子殿下による夏の定例会見

地政学という言葉があります。ある国の政治的・軍事的なポジションは、主にその国のもつ地理的な条件によって決定される。そういう視点から国際関係についての研究をする学問です。そうした見方からすると、現在の日本の地政学的特徴は非常に単純です。なぜならそれは、「アメリカと中国のあいだ」と、ひとことで表現することができるからです。
かつてローマ帝国が地中海を「われらが海」と表現したように、アメリカは第二次大戦の勝利によって日本を手に入れ、そこに基地をおくことで、太平洋を「アメリカの湖」とし、唯一の超大国の地位を確立することに成功しました。
しかしその状況は、いま、大きく変化しようとしています。
私が15年前に仕事をした世界的歴史学者、オックスフォード大学の故J・M・ロバーツ教授は、大著『世界の歴史・日本版』(全10巻創元社)のなかで、こんなことを書いています。
<中国の帝政を終わらせた「20世紀の中国革命」は、フランス革命よりもはるかに本質的な意味で、新しい時代の始まりをつげる出来事でした。(大9巻)>
<世界の歴史全体から見ても、その重要性に匹敵する出来事は「7世紀のイスラム教の拡大」と「16世紀以降の近代ヨーロッパ文明の世界進出」以外には見当たりません。(第10巻)>
本当の学問がもつ方とはすごいものです。この原稿をもらった2001年、私はこの文章の意味がまったくわかっていませんでした。もしきちんと理解していたら、その後、株で大儲けすることができたでしょう(笑)。この直後から、中国の猛烈な経済成長が始まったからです。
つまりロバーツ教授は、人類の文明史全体を見わたしたうえで、現在の世界を「近代ヨーロッパ文明の時代から、新しいアジア文明の時代への転換期」と位置づけているのです。
ロバーツ教授によれば、その新しい時代の主役である中国のもっとも大きな地政学的特徴
は、西側の国境が険しい山脈によって外の世界と遮断されていることだそうです。(第5巻)
だから16世紀に突如、世界に進出し始めた西洋文明が、世界最大の経済大国である中国にアクセスするためには、東側の太平洋側から上陸するしかなかった。そのとき決定的に重要な意味をもつことになったのが、中国の東の海上に浮かぶ、南からフィリピン、台湾、沖縄、日本という島国だった。この地政学的な関係は、500年前から変わっていないわけです。
たとえば1582年、日本での布教経験をもつイエズス会の宣教師ヴァリニャーノは、当時スペイン帝国領だったフィリピンの総督に対し次のような内容の手紙を書いています。
<日本は国土が貧しく、国民は勇敢で、つねに軍事訓練を積んでいるので征服には不向きです。しかし中国における皇帝陛下の希望(=植民地化)をかなえるには非常に役に立つでしょう>(一部要約)
このように西洋文明の拡張主義者の中には、日本を使って中国を攻撃しようという勢力(軍産複合体)が昔からつねに存在する。その誘導にだけは、絶対にのってはならないのです。
中国と日本を分断し、対立させるために、これまでさまざまなトリックが考えだされてきました。その代表的なひとつがハンチントンの「8大文明説」という大ウソです。
よく考えてみてください。どうして西ヨーロッパやアメリ力、オーストラリアが全体で「西欧文明」というひとつの文明なのに、日本は一カ国だけで「日本文明」を形成しているのか。
文明とは、民族の垣根を越えて、多くの人びとが生命と社会を維持していくためのシステムのことです。はしで米を食べ、着物をオビでしめ、中国にまねて都を作った日本の、いったいどこが「独自文明」なのでしょう。
アメリカと軍事的に敵対することは、日本にとって破滅を意味します。それはすでに歴史的に証明された事実です。しかし、19世紀初頭まで、世界のGDPの50%以上はつねに中国とインドが占めていた。そして2050年のアジアのGDPも、世界の50%を占めるという推計があります。日本の未来がアジアとの経済的な融合にあることは、だれの目にもあきらかです。
だからアメリカを排除せず、彼らにも十分な利益をあたえる形で、平和的なアジアの経済発展をめざしていく。だれがどう考えても、それ以外に道はないのです。
『戦争をしない国』p.63~65


今回は小室直樹の限界という辛口の批評になってしまったが、一方で『中国共産党帝国の崩壊』は、中国の本質に肉薄できる良書でもある。よって、再来月に中国へ渡航する前に、再び同書を叩き台にした記事をアップしたいと考えている。


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・・・・・・・・・
抜粋終わり


中国を舐めてはいけない。

上手く使って、たまに太鼓持ちでもしてやれば、それになりに、金の卵を産み続ける「鶏」であるけど、

舐めて強盗に入ると、身ぐるみ剥がされて挙句に、逆に強盗に入ってくる物騒な国でもある。



人の不幸を喜ぶような貧相な発想だけでは、外交って無理ですは・・・

漢・光武帝 劉秀 の言葉 
他人とともに楽しむのはその楽しみも長いが、自分一人で楽しむのは長く続かずなくなるものだ 

でゴリ押ししていたら、上手くいくと思いますは・・・

て現今の日本の指導層・支配層は「自分の一人の楽しみを長引かそうとして死んでしまう」人ばかりだから、無理な相談か・・・



お読みくださりありがとうございます。
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