日本を殺す「笑い」と・・・。

おととひの世界　　より

上記文抜粋
・・・・・・・・・

そうだね～
笑いの日ということで

異色の吉本芸人

『Ｍｒ. オクレ』サン推し

これ行ってみようかね


・・・・・・中略・・・・


落語協会が軍部に
取り込まれるのを見ていた人が一人
吉本興業の中興の祖

吉本せいさんだ

この間までドラマになってたね
こう考えた

これで落語
どんどんダメになるやろ
勲章もらえるようなものに

弱いもの惨めなものの
気持ちなんか
わかるわけないやん？

一度強い者に
しっぽを振ったもん
弱いもんをバカにするようになるやろ

せやからこれからその
反対をやれば

それを漫才でやれば
ええというわけや

軍部ファシズムの時代
特高警察に追い回されていた
大学卒プロレタリア文学作者

東大出京大出も一杯いた

吉本せいさんは
彼らを囲い込むことで成功した

強いものを弱者が嗤う
が関西落語のパターン
関西漫才は本来そういうもの

これを覆したのが
フジテレビと横澤彪だったわけね

『オレたちひょうきん族』と
『笑ってる場合ですよ！』
『笑っていいとも！』が始まる前
1980年から82年まで

弱者を笑う
笑い飛ばすというパターン
これを始めたのがビートたけしと島田紳助
そして今日に至っているわけね
まあ言ってみれば

ニヒリズムと笑いの結合
現在の笑いの根底には
ニヒリズムがある

誰がどう見てもそうだよ
ところが吉本興業みたいなところ
そうじゃないタイプもいるんだ

明石家さんまが
オクレにいさんと慕ってやまない
『ミスター・オクレ』

まあともかくぶきっちょな人
なんとなく雰囲気は往年の
ジョージ・バーンズ

ジョージバーンズて言ったって
顔も名前も一致して知ってる人

現役のお笑いタレントでは
パトリック・ハーラン氏
ぐらいだろうけど

『オー！ゴッド』の『ゴッド』

ご存じない方は
写真見てもらえばわかるけど
いるだけでなんとなくおかしい人
しかし人を揶揄したり
disったり傷つけたりする

今時のお笑いは絶対にやらない
その意味ではすごい反骨の人
だから仕事を選ぶ

カネはなくなる

電気も水道も止められたアパートで
もうアカン！これまでやァ！
パンツいっちょシャツいっちょで

窓の外を見るとハトがいる

ぐるるるグルルル
鳩が鳴く声

Mr.オクレさんには

そのハトの声

『 オクっ～レ 死ねっ！
オっクレ 死ねっ！ オっクレ 死ねっ！』

そう聞こえてきた

さすがのホトケのオクレさん
猛烈にハラ立ってきた

『 馬鹿にィィィ すなァァアー！ 』

渾身の力で何かを投げた
ハトはいなくなった

ハトがいなくなった洗面器に
ハトの卵があった

オクレ兄さん
夢中になって食べた

『 わしの命があるのは
あのときの ハトのおかげや なぁ』

今でもそういうておられます

これも考えてみると
スンゴい話だよね

お笑い話だけど
飢え死にするかどうかって話じゃん？
誰も傷つけない話

しかしこれこそ本来
よしもとあたりの正統的な

『お笑いネタ』なんだよね

ああいう人だけど
若手芸人から尊敬されている

今の話は若手芸人の間で
語り草になってるけどね

愚直な生き方しかできない人
だけど尊敬されてるよ
『吉本の良心』みたいにね

お笑い芸人でも
こういう人もいるんだよ

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抜粋終わり


お読みくださりありがとうございます。