忍者ブログ
故国の滅亡を伍子胥は生きてみれませんでしたが、私たちは生きてこの魔境カルト日本の滅亡を見ます。
2024/03     02 < 10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31  > 04
Admin | Write | Comment
P R
中外日報 より

上記文抜粋
・・・・・・
身体の潜在能力を開花する 祈祷や修行の効果を科学で検証

2016年5月18日付 中外日報(深層ワイド)

祈祷や修行の効果を、科学的実験で確かめようとする試みが進んでいる。人体への影響を医療面で役立てられるのではないかと期待する科学者も多い。近年、そのような方向での研究も進んでいる。体験に客観的意義を与える科学は宗教者にとっても有用だが、しかし、科学によって宗教そのものの意義が解明されるわけでないことは、認識しておかねばならない。(有吉英治)

高野山大の「科学と宗教講演会」(2013年、宇宙電波工学が専門の松本紘・京都大名誉教授)
祈祷で遺伝子の活動が変化――。高野山大密教文化研究所や国際科学振興財団バイオ研究所などが行った共同研究が関心を集めている。祈ることで身体の潜在能力を開花させる可能性があるからだ。

実験は2014~15年、横浜市南区の高野山真言宗弘明寺で僧侶と一般の人10人ずつを対象に行われた。僧侶が約1時間半の護摩行を行い、一般の人も同席。行の前・最中・後に採血し、人間が持つ3万余の遺伝子を網羅的に解析した。

遺伝子は親から子へと形質を伝えるものだが、全てが常に機能しているわけではなく、様々な要因によってオン・オフ(発現・停止)を繰り返す。気候や食べ物などの他、精神的ストレスや喜怒哀楽によっても変動する。

僧侶と一般の人で、遺伝子の活動状況を比較したところ、109個のオン・オフに違いが見られた。これらの遺伝子がどのような働きをするかはまだ解明されていないが、免疫に関係するものも含まれていた。

実験では、一般の人にも護摩行の前後でオン・オフが切り替わった遺伝子があり、祈りの場に身を置くだけで作用する可能性も考えられる。

祈りと身体の関係について、欧米では盛んに実験が行われているが、日本ではまだ少ない。研究に加わった大西淳之・東京家政大教授(生化学)は「検証は始まったばかり。阿字観など静的な瞑想、他の宗派の修行との比較など、多くの実験を重ねていく必要がある。祈りを大切にする生活が体に良い遺伝子を活性化させると分かれば、健康増進に役立てることもできる」と期待する。

長年祈りと遺伝子の研究をしてきた村上和雄・国際科学振興財団バイオ研究所長(筑波大名誉教授)も「祈りと体の関係の全容が明らかになるには時間がかかるだろうが、科学的実験の成果が目に見えないものの再評価につながれば」と話す。


科学的思考は信仰の門戸を開くのか 祈祷や修行の効果を科学で検証

現象を整理する科学、そこに意味付けをする宗教――。両者の性質の違いを十分に認識した上で、科学的思考を布教に活用することで、説得力が増し、信仰の入り口を広げられることもある。

瞑想伝承が本来の仏教 マインドフルネスは『天台小止観』と一致


日蓮宗僧侶で伝統行堂(荒行)の副伝師も務めた影山教俊・釈迦寺(千葉県鴨川市)住職(64)は、自ら実験した科学的知見を布教に活用している。

影山住職は以前から科学的視点に興味を持ち、20年ほど前に瞑想している時の脳波、心拍数などを計測した。脳波には異なる周波数があり、就寝時などリラックスしている時に出るのが8~13ヘルツのアルファ波。それより高い周波数がベータ波で、緊張している時に強まる。

瞑想を始めて間もなく、アルファ波が増え心拍数が減少した。しかし約25分経過するとベータ波が優位となり心拍数も増加。45分後には再びアルファ波が増え心拍数が下がる結果が出た。

この身体反応は、6世紀の坐禅解説書『天台小止観』に、いったん瞑想状態に入った後、雑念が浮かんで瞑想が乱れ、それから禅定に至る、と記されていることに一致した。「近年注目を集めている心理療法のマインドフルネスも、『天台小止観』の記述そのもの」と評価する。

瞑想を指導する際、こうした実験結果を取り入れて解説し、さらに簡易血圧計も持参する。瞑想の前後で自分の血圧や心拍数が減少傾向を示す事実を知るだけで、心身安定の効用が分かり、参加者の瞑想に対する意識が大きく変わるからだ。

「日本で仏教は思想・信条として扱われているが、釈尊の体験談として始まった瞑想技術と瞑想体験の伝承が本来の仏教だったはず」と、もっと身体技法に目を向けるべきだと訴える。

仏教の基礎知識が少ない外国では、特に瞑想の効果を科学的に伝えることで説得力が高まるという。昨年、米国ハワイに招かれ瞑想のワン・デイセミナーを行った時には100人近くが参加した。欧米では仏教といえば瞑想がイメージされ、その効果も多くの実験結果と共に知られている。

「日系2世まではお題目のありがたさを話しても通じたが、日本語を知らない3、4世や日系以外の人たちに仏教を伝えるには、科学を用いて身体技法として広めることが有効。それは科学常識が一般的となった現代日本にも共通する。昔から心身一如と言われるように、心の中を探求することで心身が健康になり、仏になりたいという思いも高まっていく」と感じている。


祈り込めると落ち着く 密教の「印」を結べばアルファ波が増える

三重大で行われた印が脳に与える影響を調べる実験
頭に電極を巻き、手で印を結んでいく。仏教で古来重視されてきた印契が、精神的ストレスに対してどう作用するのか、三重大(津市)で2015年12月から3カ月かけて実験が行われた。

印は指の組み方や手の向きで象徴的に意味を表し、手のひらを前に向けた施無畏印、親指と人差し指で輪を作った来迎印など、仏像に見ることが多い。特に密教では、真言を唱える口密、精神を統一する意密と共に、手に印を結ぶ身密を三密の一つとして重視する。

今回の実験は、精神医学を専攻する小森照久・医学部教授(61)が計画した。三重大では様々な切り口から忍者を研究しており、斬り合いや諜報活動で極度の緊張を強いられる忍者が、密教の印を結ぶことに着目。甲賀流忍術の免許皆伝者5人と一般の人10人を対象に、祈りを込めた印が精神に与える影響を調査した。

被験者は、検査用紙に並んだ数字を30分間、ひたすら足し算させられる。この単調な計算作業はクレペリン検査と呼ばれ、一般には性格や行動の特徴を見るために使われるが、今回はその心理的負担に対して脳波がどう変化するかを測定。

忍術継承者が印を結んでから作業すると、心が安定している時に出るアルファ波が増加。印を結ばなかった場合は、緊張状態に特徴的なベータ波が増えた。一般の人では、印を結んでも結ばなくてもベータ波が多く、形だけでは効果がないことが分かった。

実験に協力した川上仁一・甲賀流伴党21代目宗家(三重大特任教授)によると、印を結ぶのは宇宙から力を頂くためで、任務が終われば力を返す印を結ぶという。

小森教授は「忍者が超越的な存在からどのような力を得ているかは実験で計測できないが、死と隣り合わせの中、落ち着きを保ちつつ集中力を高める方法として印が伝承されてきたのだろう。ストレス社会に生きる現代人に生かせるよう、さらに研究を進めたい」と、伝統の現代的応用に意欲を見せる。



科学と宗教はそもそも次元が違う

曹洞宗国際センター所長 藤田一照氏


科学的知見は、宗教者にとってももちろん意義あるものだ。坐禅を一般の人に指導するときも、背骨を伸び伸びと立ち上がらせる仕組みを解剖学的に説明したり、呼吸の機序を生理学的に話したりすると理解されやすい。もし宗教者が科学を一方的に排除するようなことがあれば、大変もったいないことと思う。

近年は特に科学技術の発達が著しく、新たな装置を使った実験結果が次々と発表されている。働いている脳の様子を画像撮影できるMRIなどを使い、これまで未知だった領域に踏み込んでいこうとしている。それは理性を持つ人間として当然の成り行きだ。しかし、いくら科学が進歩しても、宗教が必要でなくなるというわけではない。

科学は何が起きているかを客観的に理解しようとする営みで、宗教は現象が自分にとってどんな意味があるかを主体的に考える営みだ。だから両者はそもそも次元が違う。科学の営みで得られる知見は、宗教的思惟にとって豊かに考える材料を与えてくれるが、あくまでも材料にすぎない。

現在の学校では自分のことを抜きにした客観的事実を教えられるだけで、それが自分にとってどういう意味を持つのかと主体的に考える習慣を身に付けていない。それでは、科学的思考と宗教的思惟のアンバランスが生じかねない。科学で分かることをいくら積み重ねても、宗教的な問題の解決には届かないということを肝に銘じておくべきだ。(談)


・・・・・
・・・・・・
抜粋終わり

>現在の学校では自分のことを抜きにした客観的事実を教えられるだけで、それが自分にとってどういう意味を持つのかと主体的に考える習慣を身に付けていない。それでは、科学的思考と宗教的思惟のアンバランスが生じかねない。科学で分かることをいくら積み重ねても、宗教的な問題の解決には届かないということを肝に銘じておくべきだ。

てことが肝心ですは・・・

そういう意味では漢方医学とかも近いですよな。

ともわれ、科学的見地で祈祷・瞑想を見るって、その修道の入り口・端緒になると思う。

現世利益が信仰や修道の端緒になったり、一密加持が、三密加持の端緒になるように、念仏が、倫理や仏道の端緒だったり・・。


巨大仏教教団など糞だが、こういう「宝物」を捨て去るようなことも、結構「糞」な行為なので、こういう宝物を大事にしたい。

お読みくださりありがとうございます。

PR
Comment
Name
Title
Mail(非公開)
URL
Color
Emoji Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Comment
Pass   コメント編集用パスワード
 管理人のみ閲覧
<< BACK  | HOME |   NEXT >>
Copyright ©  -- 日本天皇国滅亡記。{渾沌堂主人雑記}天皇を看板にする「愛国」をいう偽物は要らん。 --  All Rights Reserved

Designed by CriCri / Material by White Board / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]