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故国の滅亡を伍子胥は生きてみれませんでしたが、私たちは生きてこの魔境カルト日本の滅亡を見ます。
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守屋洋訳 諸葛孔明の兵法 {徳間書店} より 

{謹候}

将帥の心得十五ヶ条


 敗戦を招く原因は、すべて敵の力を軽視するところから生じる。したがって将帥が軍事行動を起こすさいには、つぎの十五の心得を肝に銘じなければならない。
  1. 慮 間諜の活用をはかる。
  2. 詰 敵情の把握につとめる。
  3. 勇 大敵といえどもひるまない。
  4. 廉 利益に心を動かさない。
  5. 平 賞罰が公平である。
  6. 忍 よく恥辱にたえる。
  7. 寛 太っ腹である。
  8. 信 ウソをつかない。
  9. 敬 人材の登用をはかる。
  10. 明 讒言に耳をかさない。
  11. 謹 謙虚にふるまう
  12. 仁 兵卒をいたわる。
  13. 忠 一身を投げ出して国に尽くす。
  14. 分 限度をわきまえる。
  15. 謀 おのれを知り敵を知る。
以上、十五の心得を忘れるのならば、敗北は必至である。
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守屋洋訳 諸葛孔明の兵法 {徳間書店} より 

{腹心}

腹心、耳目、爪牙

 将帥は「腹心」「耳目」「爪牙」を持たなければいけない。
「腹心」がなければ、暗い夜道を手さぐりで歩くようなもので、思いきった行動がとれない。
「耳目」がなければ、暗闇のなかに坐っているようなもので、からだを動かすことすらできない。
「爪牙」がなければ、餓死寸前の人間が毒物に手を出すようなもので、身の破滅を招くことになる。
 では、「腹心」、「耳目」、「爪牙」とするには、いかなる人物が適しているか。
「腹心」は、広く学問に通じ知能にすぐれた人物を選ばなければならない。
「耳目」は、沈着冷静にして口の堅い人物を選ばなければならない。
「爪牙」は、勇猛果敢にして敵を恐れぬ人物を選ばなければならない。


また画像ね。



諸葛亮{三国志9)


お読みくださりありがとうございます。
守屋洋訳 諸葛孔明の兵法 {徳間書店} より 

{軍ちゅう}

敗北を招く状況

軍は、つぎの情況におちいったとき、かならず敗れる。
  1. 敵情探索が不十分で、物見からの情報連絡が的確性を欠いている。
  2. 部隊が命令に違反したり集結の時刻におくれたりしてタイミングよく行動せず、作戦行動に齟齬をきたす。
  3. 兵卒の動きがばらばらで、号令に従って整然と行動することができない。
  4. 将帥が部下をいたわらず、やたらに酷使する。
  5. 将帥が私利私欲に走り、兵卒が飢えに泣き、寒さに苦しんでいても、意に介さない。
  6. 部隊に神がかりな言辞が横行し、軽々しく占師まがいのことばを口にする者がいる。
  7. 兵卒が理由もなく騒ぎまわり、幹部将校の判断を混乱させる。
  8. 部下が血気の勇にはやって上官の命令を無視し、独断専行する。
  9. かってに軍資金を横領して私腹をこやす者がいる。
以上の情況におちいったとき、軍は解体の危機にさらされ、戦えばかならず敗れる。

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たまには画像も


諸葛亮 {三国志9}
守屋洋訳 諸葛孔明の兵法 {徳間書店} より 

{習練}


習練なければ百をもて一に当たらず

 軍を編成しても、兵卒に教育と訓練をほどこさなければ、百人で一人の敵に当たることもできない。教育と訓練をほどこしたうえで使えば、一人で百人の敵に当たることができる。
 孔子は、
「教育をしないで人民を戦争に駆り立てるのは、まるで人民をドブに捨てるようなものだ。」
「善人が七年間人民を教化すれば、人民は甘んじて戦場に赴くようになる」
と語っている。とすれば、人民を戦場に駆り出すには、まず教育をほどこし、かれらに礼と義、忠と信を教えこまなければならない。そして軍令を布き、賞罰を明らかにすれば、人民は進んで、戦場へ赴くようになる。
 そのうえで、軍事訓練をほどこし、整列と分列、伏せと直立、行進と停止、前進と後退、散開と集合など、命令一下、自由自在に動かせるようにする。
 一人が十人を教育し、十人が百人を、百人が千人を、千人が一万人を教育し、そして全軍に教育の経験を広める。そのうえで軍事訓練をほどこせば、敵を打ち破ることができる。

守屋洋訳 諸葛孔明の兵法 {徳間書店} より 

{戒備}

備えあれば患いなし

 国家にとって最大の急務は国防である。たとえいささかでも国防に手抜かりがあれば、とりかえしのつかぬ事態を招くことは必定であり、敵の攻撃のまえに大敗を喫し、国土の蹂躙を許すことになろう。まことにゆるがせにできないのは国防である。 
 だから困難に直面すれば、寝食を忘れて対策を協議し、有能な人物を選んで将帥に任命する。
 もし当面の平和に慣れて将来の危難に備えることを怠り、敵の攻撃にさらされても、のんきにかまえていれば、どうなるか。それはちょうど燕が幕に巣づくり、魚が鼎の中で遊んでいるような危ない状態で、滅亡は目前であろう。
 「左伝」にもこう記されている。
「備えを固めないうちは、戦争をしてはならない」
「まず盤石の備えを固める。これが古の善政である」
「蜂やさそりのようなあんなちっぽけな虫でも身を守る手段として毒を持っている。ましては国はふだんの備えに意を用いなければならない」
 備えがなければ、どんな大軍を擁してもあてにはならない。まさしく「備えあれば患いなし」なのである。
 軍事行動を起こすにあたっては、くれぐれも備えを怠ってはならない。
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